乃木坂46・生駒里奈、“卒業”はネクストステージへの旅立ち
乃木坂46の生駒里奈さんが、グループから卒業することを発表しました。具体的な時期は未定ですが、これまでの経験やスキルを生かして次のステージへと旅立ちます。
乃木坂46の生駒里奈さんが先月末、グループから卒業することを発表しました。次作となる20枚目のシングルをもって卒業とのこと、まだ発売日は未定で、具体的な卒業時期は決定次第あらためて報告するそうです。
生駒さんは自身のブログに「今年、同学年の方は新社会人として新たな挑戦をする年です。20歳になった頃から、大人として一人で生きていくためにはどうしたらいいのか、具体的に自分のこれからを考えた時に私はこのままでは足りないなと、プラスで自分を高めないといけない。ここだけじゃ足りないと思う様になりました」と、思いをつづっています。
昨年12月29日で22歳になった生駒さん。同年齢の周囲の友人などを見て、思うところがあったのかもしれません。
生駒さんのいない乃木坂46はちょっと想像できない、というぐらい生駒さんはグループの中心的存在でした。秋元康氏のプロデュースでAKB48の公式ライバルをうたい、2011年8月に誕生した乃木坂46ですが、生駒さんは1期生オーディションの合格者で合格後に地元・秋田から東京に転居しています。そして翌2012年2月22日、1stシングル「ぐるぐるカーテン」でセンターを務めます。ファンの間では今回の卒業発表を、「生駒さんがいたから今の乃木坂がある」と惜しむ声が出ていますが、そのぐらい生駒さんの功績は大きかったのだと言えます。
アイドル好きとして知られる立憲民主党の枝野幸男代表も、卒業が発表された日に国会内で行った定例会見でこの話題を振られると、「多分、個人推しでは白石(麻衣)さんや西野(七瀬)さんなどの推しが多いかもしれないが、乃木坂といえば生駒さんだというのが共通認識だと思う。創生期の厳しいところを支えた」と、称えるほど。
しかし22歳、周囲の友人たちが大学を卒業する年齢というのは、アイドルにとって一つのターニングポイントになりうる年齢です。果たしてこのままでいいのか、という思いを生駒さんが感じるのは、不思議なことではありません。アイドルとして輝く存在ではあるけれども、その後の展開を考えると行き詰まりを感じ、活動の幅を広げたいと願うのは自然な成り行きです。
アイドルとしては乃木坂46として2014年から紅白出場を果たし、2015年には初の主演映画「コープスパーティー」、2016年には初ソロ写真集「君の足跡」がオリコン週間ランキング写真集部門で1位を獲得しました。アイドルとして一通りのことはやりきったと言えるでしょう。やはり、アイドルには特にフレッシュさが求められますから、自分よりも若い後輩がどんどん増えてくると不安に駆られるアイドルが多いのも事実です。と同時に、これまで育んできた自分自身の個性やスキルを別の形で生かし、芸能人として次のステージに進んで行きたい、という思いがいよいよ強くなってきたのでしょう。
生駒さんの今後に期待したいと思います。
(ライター、フォトグラファー 志和浩司)
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