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「この世界の片隅に」連ドラ化で高まる“のん出演”への期待、可能性は?

女優・のんさんがヒロインの声を務めたアニメ映画「この世界の片隅に」が実写連ドラ化されることが発表されました。ファンの期待とともに、のんさんへの注目も高まっているようです。

 3月、のん(本名・能年玲奈)さんがヒロイン・すずの声優を務めたアニメ映画「この世界の片隅に」が連続上映500日を達成、地上波ではないものの日本映画専門チャンネルでテレビ初放送され、Netflixで配信スタートと話題を呼びました。また、放送局やキャストは未発表ですが実写で連続ドラマ化、今年夏に放送されることもわかり(3月20日発売のコミック誌「漫画アクション」で発表)、ファンの期待が高まっています。そんな中、改めてのんさんにも注目が集まっているようです。

 こういう仕事をしていてお恥ずかしい話なのですが、筆者はのんさんの出世作となったNHK連続テレビ小説「あまちゃん」をいまだ全話通しては見ていません。ちょうどリアルタイムで放送されブームとなっていた2013年に限って、取材の仕事をセーブし、ご当地アイドル関連の仕事に駆けずり回っていたため(ご当地アイドルを小劇場にブッキングして毎日稽古場に通ったり、地方公演にプロデューサーとして携わったりした)、「あまちゃん」に限らずテレビを見る時間がほとんど取れなかったのです。

 そんなこともあって、のんさんに関して個人的には「あまちゃん」よりも、ロードショー時に鑑賞して感激した「この世界の片隅に」のイメージのほうが圧倒的に強いのです。今回の実写連ドラで誰がすずを演じるのかはわかりませんが、ファンの間では「のん以外に考えられない」という声が高まっている様子です。

 ただ「放送が地上波であればのんさんの出演は難しいだろう」との観測が一般的です。のんさんをデビュー時から育成してきたレプロエンタテインメントを一方的に独立してしまったことで招いた紛争が、尾を引いていると言われているのです。ネット上には、のんさんを使わないようにとの圧力があるともささやかれていますが、本当なのでしょうか。ちなみに筆者は、のんさんの独立騒動が発生した頃は新聞社で夕刊紙の芸能面の取材をしていたのですが、のんさんの記事は控えるようにとか、出した企画がのんさん絡みだからNGだとか、少なくともそういうことは一切ありませんでしたし、編集局内でもそのようなうわさを聞いたことも指示を受けたこともありませんでした。

 民放の放送局の40代男性プロデューサーに聞いてみました。

「私はのんさんとは絡んだことがないのでそんな話も聞いたことがありませんが、もし現在もそんな話があるとすれば圧力というより忖度(そんたく)に近いものではないかと。レプロさんには“ガッキー”こと新垣結衣さんはじめ、視聴者やスポンサー筋からの評判もいい人気タレントが多数所属していますからね。それに、レプロさんではいまだ公式サイトに『能年玲奈』のプロフィールを掲載しています。事実上の係争中という状況では、いつどのようにのんさんが置かれている状況が変わるかわかりませんから、そうしたリスクを取ってまでオファーするほどの必然性はないということでしょう。冷たく聞こえてしまうかもしれませんが、女優は他にもたくさんいるわけですから」

 こうした状況下、NHKがこの4月から、過去の連続テレビ小説を月曜から金曜の夕方に再放送すると報じられています。第1弾は尾野真千子さんがヒロインを務めた「カーネーション」とのことですが、のんさんの「あまちゃん」と、主要キャストの一人が女性絡みの事件で逮捕(後に不起訴)され、引退状態にある「まれ」(ヒロインは土屋太鳳さん)は難しいのでは、と見る向きもあります。

 いずれにしろ、多くのファンに支持されているまだ24歳の若手であるのんさんです。確かに女優はたくさんいても、のんさんは一人しかいません。今後もその活躍に期待したいものです。

(ライター、フォトグラファー 志和浩司)

志和浩司(しわ・こうじ)

ライター、フォトグラファー

1980年代にカメラマンとしてデビュー。90年代から各種紙媒体の編集に携わり、その後、モバイルサイトを経て新聞や雑誌、ウェブメディアなどでエンタメを中心に取材。CBCラジオ「丹野みどりのよりどりっ!」などのラジオ、テレビ番組出演も多数。芸能分野ではアイドルから演歌歌手、スポーツ選手までを幅広くインタビューしている。