沢尻エリカ、6年ぶり主演映画は“猫”との物語 犬童一心監督「猫は抱くもの」
女優の沢尻エリカさんが来年6月公開の映画「猫は抱くもの」で「ヘルタースケルター」以来6年ぶりに映画に主演します。自分を恋人と信じて疑わない“猫”との物語です。
女優の沢尻エリカさんが、2018年6月公開の映画「猫は抱くもの」で2012年の「ヘルタースケルター」以来6年ぶりに映画主演を務めることが明らかになりました。「ジョゼと虎と魚たち」「のぼうの城」などの犬童一心さんが監督、「そこのみにて光輝く」「さよなら渓谷」の高田亮さんが脚本を担当します。
自分を恋人だと信じる猫との物語
「猫は抱くもの」は、アイドルグループのメンバーとして活動するものの歌手として芽が出ずに、すべてに嫌気が差して都会から地方都市へと逃げてきた、心に孤独を抱える33歳の大石沙織(沢尻さん)と、自分を沙織の恋人だと信じて疑わないオス猫・良男との関係を描くファンタジーテイストの物語。沙織はスーパーのレジ係として働いています。
沢尻さんが、「ヘルタースケルター」「新宿スワン」で見せた「強い女性」から一転、思うように生きられない女性のもどかしさを繊細に演じる表現力や、アイドルグループのダンスや歌唱を披露するシーンが見どころです。
沢尻さんのコメントは以下の通り。
「事前に準備するというよりは、実際に現場に立ってみて、そこで感じたことをもとに、役を作りあげました。沙織を演じて感じたのは、すごく多面的なキャラクターだなということ。彼女は過去にアイドルとして挫折していて、その経験から逆に、自分というものをうまく出せなくなっている。でも芯の部分には『本当はこういう風に生きたかった』という強い想いも抱えている。沙織が心に抱えているもの自体は、実は多くの人たちと共通してるんじゃないかなとも感じました」
「彼女にとって(猫の)良男は『好きになれない自分』もすべて引っくるめて受け入れてくれる、最大の理解者なんじゃないかな。人間の恋人とはちょっと違うのかもしれないけれど……なくてはならない存在。自分を癒やし、ハッピーにしてくれるものを、心から大切にすることって、素敵だなと。この映画に出演して、考えたりしました」
2018年6月23日より新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町ほか。
(オトナンサー編集部)
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