収入を増やせばいい…は大間違い! コロナ禍で確実に「貯金」をする方法
「先取り貯金」の実践を
支出を分析し、予算化もきちんとできたところで、しっかり貯金もしていきたいところですが、貯金をするときの王道は「先取り貯金」です。先取り貯金とは、支出後に余ったお金を貯金に回すのではなく、給料が入ったら、先に貯金分を取り分けてしまうという方法です。先に貯金を取り分けて、残ったお金の範囲で生活すれば、確実にお金はたまりますし、先述のパーキンソンの法則にあるように、支出が膨張したとしても貯金分は先に取り分けてあるので安心です。
しかし、「毎月の給料日にお金を引き出し、別口座に入れて…」と手作業していたら、続けるのが面倒になりますよね。そこで、活用したいのが財形貯蓄、積立定期預金など、一定の日に自動的にお金を積み立てる制度です。毎月の給料日、指定した金額を給料や口座から自動的に引いて積み立てしてくれるため面倒な作業が不要です。また、財形貯蓄や積立定期預金は簡単に引き出せないので、お金がたまりやすいでしょう。
ちなみに、今回の新型コロナウイルスのような危機が襲ってきた場合に備えた「緊急予備資金」として、独身世帯で生活費の3カ月分から6カ月分、ファミリー世帯では6カ月分から1年分の貯金は欲しいところです。貯金がほとんどないという人は、まずはこの金額をためることを目標に頑張りましょう。
貯金できるかどうかは収入の多い少ないよりも、いかに支出を分析して無駄をなくし、先取り貯金でたまる仕組みをつくるかにかかっています。収入が少なくて貯金ができないと諦めている人は、今回ご紹介した方法をぜひ実践してみてください。
(ファイナンシャルプランナー、Money&You取締役 高山一恵)
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