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ご自慢の眼鏡を指紋でベタベタに…募る夫への不満、妻の“報復”は十人十色

義理の母を味方につける

 愚痴を言うことや陰で夫に報復することは、募る不満を発散させるという点では非常に効果的ですが、対症療法的で、根本的な問題の解決にはなりません。しかし、報復であっても改善を促すことを目的とすれば、その限りではなくなります。例えば、次のようなケースです。

「夫に何度注意しても洗濯物を脱ぎ散らかす癖が直らないので、私が拾って洗濯機に入れるのはやめることにしました。夫の洗濯物は発見次第、足で部屋や廊下の隅に寄せておきます。夫の着替えが足りなくなって、文句を言ってきても、『洗ってほしいなら洗濯機に入れて!』の一点張りで通しました。

それを続けて、やっと、夫が自分の洗濯物は自分で洗濯機に入れるようになりました。ただ、脱ぎ散らす癖が完全になくなったわけではないので、たまに『着替えが足りない』と騒いでいることがあります」(Bさん、38歳女性)

 厳しめの措置で夫の学習を促すやり方です。他に、外堀から埋めていくやり方も有効なようです。

「私は義理のお母さんと仲がよく、お母さんはいつも『息子の至らないところはないか』と私を心配してくれます。夫に不満があるときはまず、お母さんに相談するようにしています。改善を願うのが半分、『お母さんに叱られてしまえ』という気持ちが半分です」(Cさん、29歳女性)

 夫との直接対決を避けるのがこの方法のミソです。夫の評判を下げて社会的にダメージを与えるだけなら、ただの報復にとどまりますが、第三者の協力を得て改善を目指すことが可能なら、不満の根本原因をなくすことができるかもしれません。

 とはいえ、原因の解決に向けた行動だけが、結婚生活において前向きなものだということもないでしょう。愚痴や陰での報復も、結婚生活をうまく成り立たせるためには極めて有益な方策という考え方もあります。

 解決の糸口を探るも、どうしても見つけられず心が折れた妻、あるいは夫は実に多くいるでしょうし、愚痴の発散ではカバーしきれなくなって、離婚を選択するなら、それも一つの解決策に違いありません。

 筆者も一人の夫として、妻に陰で報復をされてしまうようなことがないか、改めて自分の生活態度を振り返り、考えさせられました。

(フリーライター 武藤弘樹)

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武藤弘樹(むとう・こうき)

フリーライター

早稲田大学第一文学部卒。広告代理店社員、トラック運転手、築地市場内の魚介類卸売店勤務などさまざまな職歴を重ね、現在はライターとミュージシャンとして活動。1児の父で、溺愛しすぎている飼い猫とは、ほぼ共依存の関係にあるが本来は犬派。趣味はゲームと人間観察。

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