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ご自慢の眼鏡を指紋でベタベタに…募る夫への不満、妻の“報復”は十人十色

長く一緒にいると、夫婦間で不満は生じるものですが、妻が黙って我慢する例が少なくありません。そうした不満を、妻はどのようなささやかな報復で発散するのでしょうか。

夫への不満、妻はどう発散?
夫への不満、妻はどう発散?

 どれだけ円満な夫婦でも、さまざまなあつれきや葛藤を抱えている、あるいは乗り越えてきているものです。不満に思った点を話し合えれば、関係は改善に向かう可能性がありますが、夫婦のどちらか、特に妻の側が黙って我慢している例が少なくありません。彼女たちが胸の内にわだかまった不満をどのように解消しているのか、いくつかのケースを紹介したいと思います。

ネットには過激な報復の数々…

 不満の発散法としてスタンダードなのはやはり、愚痴を吐き出すことでしょう。誰かに話を聞いてもらうだけで気持ちはかなり楽になります。

 夫に対する愚痴はネットをにぎわせるトピックの一つで、例えば「旦那デスノート」という書籍化されたこともある人気サイトは夫への憎しみを募らせた妻たちによって、日夜、盛り上がっています。最近では「#世界一役に立たない旦那の行動」というハッシュタグがツイッターのトレンド入りをしていました。

 ネットで見られる妻の報復でスタンダードなものは「夫の歯ブラシで便器を磨く」「夫が車を運転する前に眠気を誘う成分を含む頭痛薬を食事に入れる」など、なかなかにすさまじいものが目立ちます。より過激なものが求められがちな、ネットならではの傾向が表れているといえるかもしれません。

 筆者が実際に会って話を聞くと、報復といってももう少し穏やかで「夫の不在時、子どもとおいしいものを食べにいく。食事代が1人分節約できてお得感もある」(35歳女性)、「一緒に出掛けるときは全力でおしゃれをして、夫のみすぼらしさを際立たせられるように心掛けている」(38歳女性)といった具合で、ネットにあるような“殺意”をにおわせるものはあまりありません。

 そうした中で、特にかわいらしい“報復”を聞かせてくれたのがAさん(40歳女性)です。

「昔から、夫は謝るのが苦手で、自分に非があることでも謝罪の代わりに言い訳か逆ギレをします。あるとき、子どもの保育園の送り迎えを巡って夫に注意すると、お得意の逆ギレがあって、本当に腹が立ちました」(Aさん)

 夫に対するいら立ちを静められないまま、Aさんは「明日も仕事だし、とにかく、翌日に備えて寝なければ」と洗面所に向かいました。そこには夫が愛用する黒縁眼鏡が置いてあったのです。夫のトレードマークともいえるアイテムで、それが目に入った瞬間、普段、温厚なはずのAさんが「眼鏡をたたき壊したい!」という破壊衝動に駆られました。

 自分の意思とは関係なく、眼鏡をガッとわしづかみにして振り上げたAさんでしたが、そこで「本当に壊すのはやりすぎかな…」とふと、われに返ります。しかし、怒りが消えたわけではありません。Aさんは鬼の形相で眼鏡のレンズに指をこすり付けて、思い切り指紋を付けました。翌朝、ベタベタに汚れた眼鏡を必死に拭く夫の姿を想像しながら。

「夫に対して陰で何かしたことはなかったので心底、『ざまあみろ!』という気分になりました。翌朝、冷静になってから、『しょうもないことしたし、しょうもないことで満足を覚えたものだな』と思いましたが」

 その後、夫婦間で何かいさかいがあっても、Aさんが夫の眼鏡に手を出すことはありませんでしたが、Aさんは「何かあったら、いつでもおまえのメガネを汚してやるぞ!」と思い、日々を過ごしているそうです。

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武藤弘樹(むとう・こうき)

フリーライター

早稲田大学第一文学部卒。広告代理店社員、トラック運転手、築地市場内の魚介類卸売店勤務などさまざまな職歴を重ね、現在はライターとミュージシャンとして活動。1児の父で、溺愛しすぎている飼い猫とは、ほぼ共依存の関係にあるが本来は犬派。趣味はゲームと人間観察。

geetara610@gmail.com

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