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48歳シングルマザー、子どもに恋人の存在を言えず…再婚すべきか、どう判断?

離婚や死別を経て、これからの人生を一緒に歩むパートナーともう一度出会いたいという「再婚」ニーズが高まっています。さまざまなケースを紹介します。

「再婚」ニーズが高まっている?
「再婚」ニーズが高まっている?

「ウィズコロナ」が新たな日常となった2020年、厚生労働省の「人口動態統計速報」によると、今年3~6月の婚姻件数は前年同期比で30.8%も減少したそうです。ただ、昨年は「令和婚ブーム」がありました。2019年は例年よりも5月の婚姻件数が多かったので、3、4、6月の3カ月で見ると、7%程度の減少率とみられています。単純に「結婚をする人が減った」というより、人が集まる結婚式や披露宴を行いにくいため、婚姻届を出すのをしばらく控えているカップルが多いからだとも考えられます。

 一般的には、大きな災害などで社会的な不安が高まると、心のつながりを求めて結婚を希望する人が増えるものです。今回のコロナ禍を経て、「この不安な時代に一緒に生きていける伴侶を見つけたい」という人は増えているのではないでしょうか。そんな思いは若年層だけに限りません。人生100年時代、もはや、結婚も「一生に1度」だけのものではなくなってきています。離婚や死別を経て、これからの人生を一緒に歩むパートナーともう一度出会いたいという「再婚」ニーズも高まっています。

引っ越しで「リセット」

 宏美さん(54歳、仮名)は夫と8年前に死別。一人息子が結婚して、家を出たのをきっかけに、郊外の家から都心のマンションに住み替えました。

「今まで住んでいたのは夫も一緒に暮らしていた思い出のある家ですが、1人で住むには広過ぎますし、庭の管理も大変でした。ちょうど、価格も手頃で会社への通勤にも便利な、1人暮らしに合った都内の物件を見つけたので、ここで次の人生に向けて新たなスタートを切ろうかなと思っています。

そして、この機会に婚活もしてみようかなと思って、まずは婚活アプリをスマホに入れました。まだ、あと30年ぐらいは生きられそうなので、新しいパートナーを見つけておきたいです。息子も『母さんの好きにすれば? でも、俺より若いお父さんなんて嫌だからね』なんて冗談を言いながらも背中を押してくれました。アプリを教えてくれたのも息子なんですよ」

 前夫との思い出が残る家に住み続けていると、どうしても過去ばかりを見つめてしまいがち。宏美さんのように、まずは環境を変えることで新たな人生をスタートさせやすくする方法はおすすめです。引っ越しで人生をリセット。気持ちが切り替わり、「恋でもしてみよう」と必ず思えるでしょう。

 麻子さん(48歳、仮名)は夫の浮気が原因で30代後半に離婚して以来、シングルマザーとして2人の子どもを育ててきました。

「実は昨年から付き合っている人がいます。仕事上で、もう何年も知り合いで友人だったのですが、昨年の秋に同じプロジェクトに関わったことで一気に親しくなりました。でも、コロナで、今年の1月から6月ぐらいまではほとんど会えませんでした。彼は医療従事者なので、私へのリスクも考えて遠慮していたようです。

会えない期間があったことで逆に、冷静に今の2人の関係、彼との将来について考えることができたと思います。とても寂しかったですから。ただ、思春期の子どもたちの反応が心配で実はまだ、彼のことを言い出せないでいます」

もし迷ったら?

 麻子さんのように「子どものことを考えると…」と再婚にためらいを感じる人も少なくないでしょう。しかし、子どもはやがて、自分の元から巣立っていくもの。子どもたちに相談し、意見を聞くことはもちろん大切ですが、その前にまず、自分の気持ちがぶれないように確認しておくことです。

「子どもに反対されたら、一生独身で生きていこう」はナンセンスです。あなたの人生後半はあなただけのもの。時期と環境を考慮して先延ばしにする選択はあっても、子どものせいで、自分は我慢の老後を選択というのは果たして正解でしょうか?

 揺らいだときはぜひ、次のチェックリストを試してみてください。3つ以上当てはまる人は再婚することで人生がもっと充実するはずです。

【堂々と再婚するためのチェックリスト:熟年向け(子どもが巣立っている状況を想定)】

(1)「今日の楽しかったこと」を誰かに話したい
(2)災害のときや事件が起こったときなど、1人でいると不安
(3)「おいしいね」と誰かと話しながらご飯を食べたい
(4)自分のだめなところを優しく叱ってもらいたい
(5)体調が悪いときに不安になる
(6)瓶のふたが固くて開けられない、電球に手が届かないなど「情けないなあ」と思うことがよくある
(7)「ありがとう」としばらく言われていない気がする
(8)髪型を変えても誰にも気付いてもらえない
(9)子どもが家を出てから寂しい。同居してほしいと願っている
(10)誰かと手をつなぐなど定期的にスキンシップしたい

 熟年の再婚は財産相続の問題、相手の子どもの問題で、自分の子どもが反対するケースもあります。その場合は婚姻届を出さずにパートナーと暮らすのもありです。戸籍を気にせず、フレキシブルに2人の在り方を考える――。今、「新しい生活様式」が唱えられていますが、恋も結婚も“新しい様式”に踏み込んでみてもいいのではと思います。ニューノーマルな大人の暮らし方を意識するのです。

「世間体が悪い…」と尻込みせずに、「世間はどんどん変わるんだ」という視点で、幸せな老後に向かって歩み出しましょう。

(「恋人・夫婦仲相談所」所長 三松真由美)

三松真由美(みまつ・まゆみ)

恋人・夫婦仲相談所 所長(すずね所長)・執筆家

夫婦仲・恋仲に悩む女性会員1万3000名を集め、「結婚・再婚」を真剣に考えるコミュニティーを展開。セックスレス・ED・女性の性機能に詳しく、性を通して男女関係をよくするメソッドを考案。20代若者サークルも運営し、未婚世代への結婚アドバイスも好評を呼ぶ。恋愛・夫婦仲コメンテーターとしても活躍中。著書は「夫婦の『幸せ循環』を呼ぶ秘訣」(講談社)「モンスターワイフ」(同)「40歳からの女性ホルモンを操る53の習慣」(扶桑社)「堂々再婚」(wave出版)など多数。コミック「『君とはもうできない』と言われまして」(KADOKAWA)の監修も手掛ける。恋人・夫婦仲相談所(http://fufunaka.com/)、公式LINEアカウント(https://lin.ee/oTQa13s)、公式note(https://note.com/suzune_16)。

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