薄毛認め、“ハリウッド俳優風”楽しむ41歳 「髪」の変化に戸惑うアラフォーたち
ハリウッド俳優と同一視して前向きに
Cさん(41歳、男性)もAGAに悩む一人です。Aさんは頭頂部に薄毛を発見しましたが、Cさんの場合は額の左右両方の生え際が薄毛になり、広がっていくパターンのAGAでした。
「気付いたのは2年前です。鏡なんて、あまりまじまじと見ないし、いつも前髪を下ろしているので、さらに気付きにくくなっていました。発見は偶然で、鏡の前で手で前髪を上げてみたら違和感を覚え、よくよく見ると生え際が広がっているなと。自分が年を取ってきているということ、薄毛の進行に気が付けなかったこと、薄毛になった自分の見掛けが気に入らないことなど、いくつかのショックが重なって、かなり落ち込みました」(Cさん)
落ち込むCさんをよそに、AGAは無慈悲に進みます。「2年前に気付いたあのときから、生え際はまた随分と後退しました」と話すCさんは、前髪を上げたヘアスタイルです。薄毛の進行を隠そうとせず、あえて見せるような髪形にしているのには理由がありました。
「落ち込んでばかりもいられないから、気持ちを切り替えようと、まず、『自分は加齢で薄毛になってきている』と現実を受け入れることにしました。すると、『中年男性なりの格好良さを目指す年齢に達したのではないか』とも思えるようになりました。
それで、ハリウッド俳優の中で、薄毛で個人的に格好良いと思う人が何人かいるので、自分もそれを目指そうと決心したら、薄毛はもう自分を落ち込ませるものではなくなっていました。薄毛は自分に訪れた単なる現実というだけで、それ以上でも以下でもありません」
どのハリウッド俳優のヘアスタイルが自分にマッチするのかを探っている最中とのことで、現在、Cさんは丸刈りにひげを生やして、「ジェイソン・ステイサム風」を楽しんでいます。「髪がもう少し伸びてきたら、次はジュード・ロウをやりたいです」と語るCさんからは、薄毛を前向きに消化しようとする姿勢が伝わってきます。
薄毛や白髪は認識しやすい老化現象として、本人にショックをもたらすことが多いものです。向き合い方には何通りかあり、増毛や白髪染めによるアンチエイジング的な対処法や、Cさんのように「老化を自分の魅力として育てていく」といったアプローチがあります。
髪の毛の老化の悩みは年を重ねれば、誰にも訪れるものです。同じ悩みを持つ人の話を聞けば参考になりますし、勇気も湧いてきます。事実、この記事の取材を通して筆者自身が大きな勇気をもらいました。自分の髪の毛の悩みとどう向き合っていくか――これを真摯(しんし)に考えながら、中年なりの魅力を増していきたいと思います。
(フリーライター 武藤弘樹)

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