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薄毛認め、“ハリウッド俳優風”楽しむ41歳 「髪」の変化に戸惑うアラフォーたち

アラフォー世代になると、薄毛や白髪など老化のサインが現れ始め、ショックを受ける人も多いと思います。髪の毛の変化への対応について、実例を紹介します。

ハリウッド俳優のジェイソン・ステイサム(2016年1月、AFP=時事)
ハリウッド俳優のジェイソン・ステイサム(2016年1月、AFP=時事)

 老いは誰にも訪れる自然現象ですが、数ある老化のサインの中でも見た目で分かりやすく、ショックを受ける人が多いのが薄毛や白髪など「髪の毛」に関することです。筆者は40歳ですが、数年前から、髪の毛とひげに白髪が増え始め、徐々に若さが失われていくのを実感しています。遺伝的に将来は無毛になる公算が非常に大きく、いつになるのかと恐々としているところです。他のアラフォー世代の皆さんは老化による髪の毛の変化に、どのように対応しているのでしょうか。幾つかの事例を紹介していきましょう。

薄毛に気付き、思い切って丸刈りに

 Aさん(40歳、男性)が薄毛になりつつあることに気付いたのは、30歳を過ぎた頃でした。

「風呂に入るたびに抜け毛が多いような気がしていたのですが、なるべく考えないようにしていました。しかし、あるとき、意を決して、頭頂部の毛を触ってみました。するとやはり、薄くなっている感触があったのです。絶望しかけましたが、『現状を把握するのが最優先だ』と自分に言い聞かせ、頭頂部をスマホで撮ってみると、結構な薄毛の頭が写っていました」(Aさん)

「自分は薄毛である」と確認してからの、Aさんの行動は電光石火でした。即日、近所のディスカウントショップにバリカンを買いに行き、丸刈りにしたのです。

「父も薄毛で、残った少ない髪の毛を大事に守るようなヘアスタイルにしていました。『いっそ丸めちゃいなよ』と私は言ったのですが抵抗があるらしく、そのままでした。そんな父のヘアスタイルを見て私は常々、『嫌だな。自分が薄毛になったら、潔く頭を丸めるぞ』と考えていました。

しかし、実際に自分が薄毛になってみて、父の気持ちが分かりました。残った髪の毛たちがこの上なくいとおしいのです。だから、すぐ行動に移しました。もし、薄毛に気付いた後、時間を置いていたら、残った髪への愛着がさらに増して、『薄毛になったら丸める』という決意が揺らいでいたと思います」

 Aさんの突然のイメージチェンジに、職場の同僚たちは驚きはしましたが、「清潔感がある」「男らしさが増した」とポジティブな評価が多かったそうです。

「取引先の人たちにも驚かれました。相手が自分と同じAGA(男性型脱毛症)だと思われる場合には、なぜ、頭を丸めたのか事情を話しました。それで『AGAに悩む仲間』だと仲間意識が芽生え、より一層、仲良くなれた人が何人かいます」

 自分に降りかかったショッキングな出来事を逆に利用するAさんの強さは、ぜひ見習いたいものです。

職場で「薄毛対策専門家」と認識

 Bさん(37歳、男性)は髪の毛がフサフサしています。強くて、しっかりとした毛がたくさん生えているので、フサフサではなく、ほとんどゴワゴワしています。薄毛の悩みとは一見無縁そうなBさんですが、実は若い頃から、ずっとその恐怖におびえてきているようです。

「父をはじめ、親戚の男性一同が薄毛なので、遺伝で私も薄毛になる確率が高く、また、『太くて、毛量が多い人は薄毛になりやすい』と聞いたことがあるので、もう、私が薄毛になるのは確実です」(Bさん)

 そもそも、「自分が薄毛になることへの抵抗感はどれくらいあるか」には個人差があり、「別に薄毛になってもいい」と考える人もいますが、Bさんはとりわけ、薄毛への抵抗が強いようです。そのため、Bさんは「自分の将来を悲観しては途方に暮れる」という作業を若い頃から繰り返してきたことになります。本人も「悩み過ぎるとストレスで薄毛化が進行しそうな気がするけど、どうしようもありません」と話していました。

 しかし、Bさんはただ悲観するだけでなく、できる限りの情報収集を試みて、対策や備えを怠らないようにしてきました。そうすることで、不安を少しでも軽減しようとしていたのかもしれません。

「頭皮のマッサージ方法、シャンプーの選び方、湿気との付き合い方や髪の毛によい食生活など多くの知識を仕入れて、薄毛をなるべく遠ざけようと実践してきました。また、実際に薄毛になったときに備えて、薄毛隠しのスプレー、ウィッグなどについてもかなり調べてあります」

 Bさんは職場で、「常に薄毛の恐怖におびえ、また、薄毛対策の知識が豊富な人」として認識されるようになり、最近では「薄毛のことはBに聞け」というのが職場の常識となっているそうです。

「努力のかいがあってか分かりませんが、現在はまだ大丈夫です。でも、本当にいつ、薄毛の進行が始まるのか分からない……。医学のさらなる進歩を祈るばかりです」

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武藤弘樹(むとう・こうき)

フリーライター

早稲田大学第一文学部卒。広告代理店社員、トラック運転手、築地市場内の魚介類卸売店勤務などさまざまな職歴を重ね、現在はライターとミュージシャンとして活動。1児の父で、溺愛しすぎている飼い猫とは、ほぼ共依存の関係にあるが本来は犬派。趣味はゲームと人間観察。

geetara610@gmail.com

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