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同じ読み方だけど…? 「懐石料理」と「会席料理」は何が違うのか

共通のルーツは「本膳料理」

 このように、成り立ちも目的も違う懐石料理と会席料理ですが、両者のルーツは共通しています。それが「本膳料理」と呼ばれるものです。

 麻生さんによると、本膳料理とは日本で最も格式の高いもてなし料理。本膳(一の膳)、二の膳、三の膳など複数の膳からなり、それぞれに決められた数の料理を配して構成される複雑なもので、「食事を取る」行為に儀式的な意味合いを持たせた形式です。

「室町時代に武家の礼法が確立され、食事の礼儀作法などが厳しく決められました。この時にできた形式が本膳料理の発祥とされ、江戸時代に発展していきます。しかし明治以降、生活様式の洋風化に伴って本膳料理は主流ではなくなり、現在では冠婚葬祭などに用いる儀式的な料理に面影を残す程度です」

(オトナンサー編集部)

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麻生怜菜(あそう・れいな)

精進料理研究家、フードアナリスト

全国を転々とする幼少時代を過ごし、旅行好きの両親の影響で、47都道府県の地域食材や郷土料理を食べて育つ。結婚後、夫の実家がお寺であったことをきっかけにお寺の行事食に関わるように。日本の伝統食(特に精進料理)の考え方や調理法、食材などに感銘を受け、現代のトレンドと融合した食文化を発信する場として2011年から「あそれい精進料理教室」を主宰。2015年から、全国の厳選したオススメ料理教室を紹介するサイト「#FunCookingLab in the Kitchen」代表。現在、日本大学生物資源科学部非常勤講師(日本食文化史/おいしさの科学)、フードアナリスト1級認定講師。講演活動も行う。著書に「寺嫁ごはん 心と体がホッとする“ゆる精進料理”」。公式ブログ(http://ameblo.jp/reina-a/)。

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