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「リンゴを5カ月間保存できる方法」がSNSで話題に 専門家「有効です」

シーズンを迎えた「リンゴ」の保存方法に関する、あるツイートが話題に。「果軸部分に湿らせたキッチンペーパーを乗せて二重にラップに包み、冷蔵庫へ」というものですが、その真偽やいかに――。

これからの季節においしくなるリンゴ

 10~12月に旬を迎え、スーパーなどで安く手に入りやすくなる「リンゴ」の保存方法に関する投稿がSNS上で話題に。「リンゴの果軸部分に湿らせたキッチンペーパーを乗せて二重にラップに包み、冷蔵庫に入れる」方法で、柔らかくなりやすいリンゴも食感や味を保ったまま5カ月間保存できるらしく、「知らなかった」「試してみます」などと感動のコメントが寄せられています。

 料理研究家の麻生怜菜さんは「リンゴは、保存状態と温度管理がしっかりしていれば、長期保存が可能」と話します。

密閉することで、追熟を防ぐ

 麻生さんによると、リンゴはそのままでも約1カ月間保存できますが、市場に出回ってある程度時間が経過したものは劣化が早くなるほか、温度が18度以上になると、どんどん味が落ちてしまいます。

 そこで、リンゴを長期保存するには、一つ一つをラップに包み、1~2個ずつビニール袋に入れて密閉し、冷蔵庫の野菜室で保存するのがオススメです。リンゴはエチレンガスを発生させますが、密閉することでリンゴの「追熟」を防ぐとともに、ほかの果物や野菜が傷むのを防ぐことができます。

「ふじは状態が良ければ半年、その他の品種も約2カ月は保存可能。『リンゴの果軸部分に湿らせたキッチンペーパーを乗せて二重にラップに包み、冷蔵庫に入れる』方法も有効です。キッチンペーパーで果軸にフタをすることで、エチレンガスの発生を抑えることができます。なお、切った時に果実部分が褐色に変化すれば、保存期間が長くなったリンゴが寿命を迎え、風味が落ちている証拠です」(麻生さん)

 ちなみに、リンゴと同じ秋に旬を迎え、よく似ている「梨」はリンゴほど長期間は保存できませんが、そのまま放置するよりは新聞紙に一つ一つ包んでビニール袋に入れ、野菜室で保存すると長持ちするとのこと。

「梨はリンゴよりも多くの水分を含んでおり、エチレンガスによる劣化よりも水分による傷みが起きやすい果物。傷んだ梨は、皮や実がブヨブヨと柔らかい状態になります。保存期間は1カ月程度が目安です」

(オトナンサー編集部)

麻生怜菜(あそう・れいな)

精進料理研究家、フードアナリスト

全国を転々とする幼少時代を過ごし、旅行好きの両親の影響で、47都道府県の地域食材や郷土料理を食べて育つ。結婚後、夫の実家がお寺であったことをきっかけにお寺の行事食に関わるように。日本の伝統食(特に精進料理)の考え方や調理法、食材などに感銘を受け、現代のトレンドと融合した食文化を発信する場として2011年から「あそれい精進料理教室」を主宰。2015年から、全国の厳選したオススメ料理教室を紹介するサイト「#FunCookingLab in the Kitchen」代表。現在、日本大学生物資源科学部非常勤講師(日本食文化史/おいしさの科学)、フードアナリスト1級認定講師。講演活動も行う。著書に「寺嫁ごはん 心と体がホッとする“ゆる精進料理”」。公式ブログ(http://ameblo.jp/reina-a/)。