外出自粛でひそかなブーム? 「水引」作りの魅力、祝儀袋にするときのポイントとは
水引の「色」に込められた意味とは?
Q.祝儀袋を作る際の具体的なポイントを教えてください。
梅崎さん「デザインも大事ですが、色も重要です。もともとは紅白の水引が基本ですが、自由にアレンジできます」
マナーズ博子さん「例えば、ご結婚祝いは『サムシングブルー』という意味を込めて、ブルーやティファニーブルーの水引、また、還暦などのお祝い時にも、それぞれにお祝いの意味を込めた色があります。数えで61歳(満60歳)の還暦時は赤、70歳の古希と喜寿(77歳)は紫、傘寿(80歳)は山吹色、米寿(88歳)は黄金色、卒寿(90歳)、白寿(99歳)、百寿(100歳)は白といわれています。
マナーは相手の状況や立場に応じて、その型を変化させてもよいものです。自分のためにわざわざ、水引の色まで考えて結んでくれたご祝儀袋は、それだけでも贈りものになりますね」
Q.その他、オリジナルの祝儀袋を作る際の楽しみ方はありますか。
梅崎さん「結んだ上に、用途に合わせた飾りをつけることも可能です。例えば、還暦は、再び生まれたときの干支(えと)に返るという意味合いから、新たなスタートともなり、梅の花を添えるとよいでしょう。梅の花は厳しい冬を乗り越えて、春に先駆けて咲く花として、運命向上の意味を持つといわれています。
また、古希や喜寿のお祝いには『フクロウ結び』。フクロウは『不苦労』という意味の他、『福来郎=福が来る』『富来老=豊かに年を取る』『福路=幸福な人生(道)になる』という意味にもつながります。さらに、傘寿、米寿、卒寿、白寿などのお祝いには『亀の甲結び』。『鶴は千年、亀は万年』と言われる通り、亀は長寿を連想させます。健康で長生きしてほしいという祈りを込めて結びます」
マナーズ博子さん「マナーは、まずは相手の立場に立ち、お相手をハッピーにすること。そして、結果的にそれが自分のハッピーにもなり、お互いがほほ笑み合えるプラスの関係を築いていくためにあるものです。お相手を思いやる心を結び、お相手も自分も喜べる水引は、幸せな時間と関係を生み出しますね」
(オトナンサー編集部)
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