料理は自分の分だけ! 「立食パーティー」で注意したいポイント5選
懇親会やイベントの形式としてメジャーな「立食パーティー」ですが、立食であるがゆえに、そのマナーについては、なかなか意識が及ばないかもしれません。ここで、その基本のポイントを覚えましょう。

勤務先の懇親会やイベント、またはプライベートで「立食パーティー」に参加する機会があるかと思います。立食であると、そのマナー面にはなかなか頭が回らないものですが、立食パーティーでスマートに振る舞うためのポイントは何でしょうか。
NHK大河ドラマや松嶋菜々子さん主演ドラマ「女の勲章」(フジテレビ系)をはじめ、ドラマや映画のマナー指導を務め、最新刊「運のいい人のマナー」など累計100万部以上の著書がある、マナーコンサルタントの西出ひろ子さんに聞きました。
ほかの人の料理を取るのはタブー
【服装】
立食パーティーは料理を取りながら会場を歩くため、動きやすい服を選ぶのが基本です。カバンは邪魔になります。貴重品と名刺を取り出し、男性はスーツの内ポケットに、女性は小振りのバッグ(できればショルダータイプ。ハンドバッグやセカンドバッグに、チェーンなどを取り付けられると便利)に入れたら、クロークに預けましょう。
【料理の取り方】
ビュッフェ形式の場合、コース料理と同じように、前菜~メインの順に取っていきます。一般的には、右から左へと移動していきます(通常、右から左に、前菜→メインの順番になっている)。料理は左手前から、積まれた料理は上から取るのがマナーです。
【一度に手に持つのはひと皿】
ひと皿にのせる料理は3種類が最も美しいとされており、多くても4種類にとどめるようにします。ひと皿に温かいものと冷たいものを混在させないように注意しましょう。
【料理は自分の分だけを取る】
立食パーティーはセルフサービスが基本。ほかの人の分まで料理を取るのは、気が利いていると思われがちですが、正式にはタブーとされています。ただし「それを承知の上で、ご年配の方や目上の方に対して、状況に応じて臨機応変に振る舞っても、日本においては問題になりません」(西出さん)。
【名刺交換】
名刺交換をしたい相手が食事中の場合、食事が一段落するまで待ちましょう。ただし、相手を見失ってしまったり、気づかないうちに帰ってしまったりすることのないように、細心の注意が必要です。
「立食パーティーは多くの人と出会い、良いコミュニケーションを取ることが最大の目的です。『参加費分の食事をして、もとを取ろう』という考えで参加するのは控えたほうがよいでしょう。そこで、パーティー前に軽い食事をとっておくと、会場では余裕を持ってスマートな立ち居振る舞いができ、素敵なご縁に恵まれるかもしれません。マナーとは、あなたを成功と幸せに導くために身につけるものでもあります」(西出さん)
※参考文献:「基本のマナーBOOK 日常生活編」(西出ひろ子監修)
(オトナンサー編集部)
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