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新型コロナで高知県が自粛求めた「献杯」「返杯」とは? 高知特有の文化?

一般的な宴席以外でも行われる?

Q.忘年会、新年会、歓送迎会といった一般の宴席以外で、献杯、返杯が行われることはあるのでしょうか。

齊木さん「法事や法要で献杯が行われています。そもそも、献杯とは『敬意を表して杯を差し出すこと』をいいます。そのため、故人に敬意を表して献杯を行います。

手順は参列者に飲み物が行き渡った後、まず喪主が献杯を行い、その後、他の参列者も一斉に声を静めて『献杯』と唱和し、杯を軽く上げ口を付けます。なお、故人を悼み、供養する気持ちを大切に行う儀式のため、次の4点に注意する必要があります。

・杯を高く掲げない
・大きな声は出さない
・拍手はしない
・隣の人とグラスを合わせない」

Q.「酒が飲めない」「衛生上よろしくない」などの理由で、献杯、返杯を断ることはできるのでしょうか。

齊木さん「お酒を飲むことで体に悪影響が出てしまう人や、宴会後に車を運転する人は断ることができます。しかし、献杯、返杯は一種のあいさつなので、断ることはできるだけ避けた方がよいとされています。

どうしても飲めない場合は、軽く口を付けるふりをして受け取り、隣に用意したグラスにそっと流します。そして、相手に杯を返します。同じ杯を使うのが衛生的に気になる場合は、お酒を飲めないなど何らかの事情を先に伝えておくのも一つの手段です」

(オトナンサー編集部)

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齊木由香(さいき・ゆか)

日本礼法教授、和文化研究家、着付師

旧酒蔵家出身で、幼少期から「新年のあいさつ」などの年間行事で和装を着用し、着物に親しむ。大妻女子大学で着物を生地から製作するなど、日本文化における衣食住について研究。2002年に芸能プロダクションによる約4000人のオーディションを勝ち抜き、テレビドラマやCM、映画などに多数出演。ドラマで和装を着用した経験を生かし“魅せる着物”を提案する。保有資格は「民族衣装文化普及協会認定着物着付師範」「日本礼法教授」「食生活アドバイザー」「秘書検定1級」「英語検定2級」など。オフィシャルブログ(http://ameblo.jp/yukasaiki)。

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