オトナンサー|オトナの教養エンタメバラエティー

【今週のマーケット】米中首脳会談で「保護貿易主義」強まるか

オトナンサー編集部が、4月3日から1週間の重要経済イベントについて、マネースクウェア・ジャパンの西田明弘チーフエコノミストに聞きました。

前週末3月31日までの日経平均株価の推移

 オトナンサー編集部が、4月3日から1週間の重要経済イベントについて、マネースクウェア・ジャパンの西田明弘チーフエコノミストに聞きました。

 注目すべきは米中首脳会談(6~7日、米フロリダ)、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録(5日、3月14~15日開催分)などです。

 西田さんによると、首脳会談では、北朝鮮問題や南シナ海問題、米中貿易などが議題に上りそう。貿易に関して対中強硬姿勢を崩していないトランプ大統領が、何らかの成果を引き出そうとする可能性があります。「米国が保護貿易主義を強めるとの観測につながれば、ドルの弱気材料になるでしょう」。

 FOMC議事録では、利上げ決定の背景や参加者の賛否の根拠が明らかになりそうです。市場では、「6月」「12月」の追加利上げがメインシナリオですが、それに変化が生じうる内容かどうか注目されます。

 ほかには、日銀短観(3日)、米供給管理協会(ISM)指数など米経済指標の発表も予定されています。日銀短観は、大企業製造業の業況判断や見通しが前回12月から改善することが予想されており、初めて発表される2017年度の想定為替レートも注目されます。

(オトナンサー編集部)

西田明弘(にしだ・あきひろ)

株式会社マネースクウェア・ジャパン(M2J)市場調査部チーフエコノミスト

1984年日興リサーチセンター入社。米ブルッキングス研究所客員研究員などを経て、三菱UFJモルガン・スタンレー証券入社。チーフエコノミスト、シニア債券ストラテジストとして高い評価を得る。2012年9月マネースクウェア・ジャパン(M2J)入社。現在、M2Jのウェブサイトで「市場調査部レポート」「市場調査部エクスプレス」「今月の特集」など多数のレポートを配信するほか、テレビ・雑誌などさまざまなメディアに出演し活躍中。株式会社マネースクウェア・ジャパン(M2J)(http://www.m2j.co.jp)。

コメント