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なぜ“ママ”は銀座だけ? 一見の意味、一流の飲み方…「夜の銀座」入門編

なぜ銀座だけ「ママ」なのか

 ところで、夜の街は銀座以外にもたくさんあります。新宿、渋谷、六本木…ところが、「ママ」の肩書は銀座が一番しっくりきます。新宿のママ、渋谷のママ、六本木のママ…いまいち、ピンときませんね。

 これは、銀座でかなり飲み歩いている人から聞いた話です。銀座のクラブは「永久指名制」です。担当ホステスが店を辞めるまで客の世話を焼くことになります。担当ですから、体調がすぐれないようであれば察した行動が求められます。永久担当ですから「ママ」なのです。母親のように保護してくれるという意味合いがあるのです。

 また、銀座というのは「社長だから」「金持ちだから」とありがたがられる街ではありません。文化と経済は両輪で、旦那衆やタニマチに象徴されるように成功者が次の世代を育てる文化があります。ネットがない時代、銀座は謎めいた街でした。銀座に飲みに来る人を教育すること、つまり「ママ」としての役割があるわけです。

 成功とは何か、一流とは何か、暗黙のルールとは何か。皆さまが夜の銀座に興味を持つ機会になれば幸いです。

(コラムニスト、著述家、明治大学サービス創新研究所客員研究員 尾藤克之)

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尾藤克之(びとう・かつゆき)

コラムニスト、著述家、明治大学サービス創新研究所客員研究員 尾藤克之

東京都出身。代議士秘書、大手コンサルティングファームにて、経営・事業開発支援、組織人事問題に関する業務に従事、IT系上場企業などの役員を経て現職。現在は障害者支援団体のアスカ王国(橋本久美子会長/橋本龍太郎首相夫人)をライフワークとしている。NHKや民放各社のテレビ出演や、経済誌などからの取材・掲載多数。著書も多く、近著に「頭がいい人の読書術」(すばる舎)がある。埼玉大学大学院経済学研究博士課程前期(経済学修士、経営学修士)。

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