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なぜ“ママ”は銀座だけ? 一見の意味、一流の飲み方…「夜の銀座」入門編

銀座のママ歴21年の日高利美さんに、夜の銀座で出会った成功者たちの哲学や習慣について伺います。

ネオンがともる夜の銀座(2017年6月、時事通信フォト)
ネオンがともる夜の銀座(2017年6月、時事通信フォト)

 さまざまなメディアで百戦錬磨と称される銀座のママ。座っただけで数万円、ボトルキープで10万円超。企業トップや政治家、芸能人など各界で活躍している人たちが集う場所、それが銀座の高級クラブです。銀座のママから見た「一流の男性」はどんな人? 夜の銀座に集う「成功している男性」の共通点とは?

「一流の男性や成功している男性には共通点があります」と解説するのは、夜の銀座歴26年、銀座のママ歴21年の日高利美さん(「銀座ルナピエーナ」オーナーママ、作家)。近著に「銀座のママが惚れる一流の男」(クロスメディア・パブリッシング)があります。今回は、夜の銀座で出会った成功者たちの哲学や習慣について伺います。

銀座で飲む一流の男は値切らない

 日高さんは、銀座で飲む人は「銀座の街が好きだ」という話を聞かせてくれる人が多いと言います。それを聞くことで、銀座の女性や男性は銀座で働くことに対する誇りを感じ、幸な気持ちになるそうです。

「一流の方々は、夜の銀座の街はお客さまを選んでいるということをご存じです。夜の銀座は『一見』と呼ばれる、紹介者のいない方が足を踏み入れられない世界。だからこそ、自分がそのお店にふさわしい客なのかどうかを考えて言動なさいます。お客さまとして扱われるための振る舞い、働く女性や男性に対する態度、他のお客さまへの配慮など『銀座のお客さまとしての礼儀』が必要なことをご存じです」(日高さん)

「一流の方々は、枠な飲み方についてもよくご存じです。飲み方は場面によっていろいろありますが、高級クラブであろうがラウンジやスナックのようなお店であろうが共通点があります。夜の銀座で一番大切なポイントは『値切らない』ことです。高すぎると思われる場合、ご自身が納得のいく料金体系のお店に行かれるのが一番です」

 値切るという行為は、そのお店のサービスに対してケチをつけていることと同じです。お店のサービスに満足できないなら、満足できるお店に行った方が幸せというものです。夜の銀座で「値切る」という行為がどのように捉えられるかを知っていたら、そのようなことはできないと日高さんは言います。粋な飲み方を覚えておきたいものです。

「一見」の本当の意味とは

 実は夜の銀座以外にも、一見を好まない場所があります。京都の花街です。初めての人はお茶屋を利用できません。紹介があって初めて、座敷に上がることが可能になるのです。しかし、これにはちゃんとした理由があります。

 京都の花街では、座敷に上がった客からその日のうちに支払いは発生しません。経費はお茶屋が立て替え、後日精算します。客は財布を持っていなくても大丈夫なのです。客への請求は数カ月後ということもあります。

 長期の掛け払いという慣行は、かなりの信頼関係がなければ成立しませんが、信頼関係はすぐに生まれるものではありません。これが一見を断る理由です。万が一、お茶屋からの請求を踏み倒したならば、その責任を紹介者が問われて、支払いを肩代わりさせられることもあります。

 夜の銀座や京都の花街など、格式の高い店には「一見さんお断り」が少なくありません。長きにわたる信頼関係を結びたいからこそ、あえてお断りするのが真意なのでしょう。

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尾藤克之(びとう・かつゆき)

コラムニスト、著述家、明治大学サービス創新研究所研究員

東京都出身。代議士秘書、大手コンサルティングファームにて、経営・事業開発支援、組織人事問題に関する業務に従事、IT系上場企業などの役員を経て現職。現在は障害者支援団体のアスカ王国(橋本久美子会長/橋本龍太郎首相夫人)をライフワークとしている。NHKや民放各社のテレビ出演や、経済誌などからの取材・掲載多数。著書も多く、近著に「頭がいい人の読書術」(すばる舎)がある。埼玉大学大学院経済学研究博士課程前期(経済学修士、経営学修士)。

筆者への連絡先
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