実践すれば夫婦仲も改善? 苦手な人でもできる自宅の効果的な「整理整頓術」とは
100均グッズの買い過ぎにも注意
Q.100円均一の店では、収納用品が人気な印象があります。100均の収納用品は整理整頓をする上で役立つのでしょうか。
岩佐さん「最近の100円均一は、100円とは思えないほど、おしゃれで活用できる収納用品が増えています。物を収納する上で100円均一の収納用品はもちろん役に立ちますし、賢く使えば使い勝手はもちろん、散らかりを防ぐことができます。例えば、物を棚などに直置きするよりも、アイテムや家族で使う物ごとに分類しながらケースに分けて収納した方が使いやすくなりますし、掃除の際も直置きよりも時短になり便利です。
ただ、収納用品はあくまでも物を使いやすく、取り出しやすくするためのものなので、物が増えたからといって、安易にケースやかごなどを買ってまとめるためのグッズではありません。使っていない物を手放さなければ、ただ物をまとめているだけになります。もう一点、収納スペースと商品サイズを確認してから購入しましょう。100円だからと軽い気持ちで買いがちですが、サイズが合わなければごみとなってしまいます」
Q.整理整頓をすると、捨てるべきかどうか迷う物も出てくると思います。判断する基準は。
岩佐さん「基準は1年です。それでも残しておきたい物はリメークといった別の使い道を考えるか、保管箱で期限を決めて保管します。衣類や靴はまず着てみましょう。破れている、足が痛くなる、似合わない、サイズが合わないものは今後も着用しない可能性が高いです。
着物なども今後着る予定がなければ、生地を使ってバッグやクッションなど別の物にリメークするのも一つの方法です。化粧品は消費期限があります。菌の繁殖や肌荒れにもつながるので、期限を守って使いましょう。高価な物は、誰かにあげるか買い取りサービスを活用する方法もあります。
『もったいない・まだ使える・いつか使うかも』という三大ワードが邪魔をして整理が進まない人は、もらったり買ったりしたら『すぐに使う』ことを意識しましょう。例えば、引き出物の皿やタオルも『いつか使おう』と保管せず、長年使って役目を果たした物とチェンジして使うようにします。物を手放すのは大切な行為の一つですが、それよりも『物を使ってあげる』ことが整理を促進させる一歩になります」
Q.せっかく片付けた部屋がすぐに散らからないよう、気を付けるべきことは。
岩佐さん「ポイントが4つあります。
(1)自分の散らかし癖を知る
ご家庭によって洋服や書類、おもちゃなど散らかりやすい物は違います。まず、自分の家ではどんな物が散らかりやすいのかを知りましょう。
(2)物の住所決め
先述したようにの物の住所を決めましょう。家族が集まるリビングには、共有で使う物の住所決め以外に、家族一人一人のかごなどを作って専用の収納エリアを作るのもおすすめです。
(3)散らかりに早く気付く
部屋の中がかなり散らかってから時間をかけて片付けるのと、その日の軽い散らかりを数分で片付けるのとでは、大きく変わってきます。一日の終わりに、おもちゃやソファに置かれた衣類は片付けてから寝る、買い物後や宅配物が来たら、一段落着く前に片付けてしまうなど、散らかりがちな物こそ数分でできる日々のお片付けを心掛けてみてください。
(4)必要以上に物を招き入れない
多くの物を家に招き入れれば、それだけ整理や物の住所決め、収納スペースも必要になってきます。必要以上に物を招き入れないよう心掛けるだけでも、物が入ってくる量は格段に違います。買う前に、本当に使うのか、食べるのかを一瞬でもいいので自問することで、すぐに散らかることを防ぐことができます」
(オトナンサー編集部)
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