休日の寝だめは逆効果!? 疲れが取れない理由は「体内時計」にあった
しっかり寝ているはずなのに疲労がまったく抜けない――。その原因の一つに「体内時計のずれ」があるようです。しっかり学習して日々の生活改善につなげましょう。

毎日夜遅くまで働く、日本のビジネスマン。いっこうに抜けない疲労感に日々悩まされている人も多いでしょう。その原因の一つが「体内時計のずれ」にあると、睡眠改善インストラクターで近著に「美人をつくる熟睡スイッチ」(ジービー)がある、小林麻利子さんは指摘します。
そこでオトナンサー編集部では今回、以下のようなチェック項目を用意してみました。小林さんによると、2つ以上にチェックが付いたら、体内時計がずれている証拠ですよ。ではさっそくチャレンジしましょう。
休日の朝も太陽を浴びよう
□休み明けの朝は目覚めが悪い
□いつも寝足りないように感じる
□朝一番に商談などの大きな仕事をやりたくない
□目覚まし時計のスヌーズ機能(アラームを止めても再び鳴り出す機能)が欠かせない
□朝は食欲がない
体内時計はいとも簡単にずれてしまいます。「平日夜遅くまで働いているビジネスマンは休日に寝だめをしがちですが、これはNG。2008年にオーストラリアで発表された研究によると、休日の起床時刻を平日より3時間後ろにずらしたとき、眠気や疲労感が3日間続くという結果が出ています。加えて、眠りに導くホルモンであるメラトニンの体内リズムもずれてしまいます」。つまり、日曜日の不摂生が水曜日まで影響する計算です。「どんなに遅くても2時間以内に起きて、太陽の光を浴びてください」。
“起き方”にも注意が必要です。「スヌーズ機能で起きるのは、深夜2時に起こされていることに等しい」といいます。これはどういう意味でしょうか。「1度目のアラーム後に再び寝てしまうと、本来深夜にしか現れない『徐波(じょは)睡眠』という脳波が出現します。それに伴い、体が休息している状態になってしまいます」。
その結果、体温や血圧が低くなり、2度目のアラームによる寝起きは、最悪になるとのことです。二度寝で体温が低くなることで「自律神経のバランスが崩れ、眠気のある状態で目覚めてしまうことで、午前中はエンジンのかかりにくい体になってしまいます」。
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