悩める現代のリーダーへ! 部下と信頼関係を築くための「ほめ方」「叱り方」
「ほめる」と同時に「叱る」も重要
一方で中村さんは、ほめることと同等に「叱ること」も必要、かつ重要だと言います。同書では、上司・リーダーが悩みがちな「叱り方」のヒントも多く紹介されています。
「部下を叱ることについて、リーダーのポジションに就いたばかりの人に多くみられるのが『パワハラと思われそうで怖い』『部下が辞めてしまったらどうしよう』といった“恐れの感情”です。しかし、もし何らかのミスやトラブルが起きたとき、上司が部下を叱らなければ、部下は何がだめだったのか正しく理解できません。『叱らない』という選択は、上司の責務を放棄するのと同じこと。ミスやトラブルの再発リスクも、そのまま残ってしまいかねません。
しっかりほめることができる人は、しっかり叱ることができる人でもあります。部下を成長させ、良い方向に導く上で、叱ることは不可欠です。リーダーは、叱ることや部下が離れることを恐れず、逃げずに向き合う必要があります。時間がたってから、『あのとき叱ってくれてありがたかった』と部下が思えるような叱り方を身に付けていただきたいです」
最後に、「ほめる」行為が持つ力について、中村さんの思いを聞きました。
「私は、新人リーダーは“金の卵”だと思っています。現代はさまざまなハラスメントがまん延している背景もあり、リーダーになりたがらない人が多い時代です。そんなご時世に、リーダーの立場を引き受ける人は、それだけで素晴らしいことです。
一方で、現代のリーダーは『心が折れやすい』側面も持っているもの。『この人のここが良い』に気付けると自分もうれしくなりますよね。小さな成長に気付き、ほめることで、感謝の気持ちはどんどん増幅していくでしょう。ほめることが働く人の笑顔が生み、ひいては組織の活性化につながります。
“今どきの部下”を持つ上司は、“今どき”に対して柔軟でなければなりません。『最近の若いもんは…』などと言う人は、その人自身が時代の変化に適応できていないということ。若い世代とのコミュニケーションに悩む人はもちろん、最近リーダーになったばかりの人、女性のリーダーなど、一人でも部下を持つ人にこの本が届き、『ほめる』コミュニケーションで多くの職場に笑顔が増えるよう願っています」
(オトナンサー編集部)

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