悩める現代のリーダーへ! 部下と信頼関係を築くための「ほめ方」「叱り方」
部下との関係を向上させるコミュニケーション術などを分かりやすく伝える「一人でも部下がいる人のための ほめ方の教科書」が出版されました。

チームビルディングやモチベーションアップなどをテーマに500社以上の企業、150校以上の学校で研修・講演を行い、のべ3万5000人以上を指導した「ほめる感動経営コンサルタント」中村早岐子さんの書籍「一人でも部下がいる人のための ほめ方の教科書」(かんき出版)が7月10日に発売されました。
国内外の企業・大学におけるリーダー研修などの人材育成や、NHK大河ドラマなどのドラマや映画で俳優へのマナー指導を行うマナーコンサルタント・西出ひろ子さんが監修を手がけた同書は、部下との関係を向上させるコミュニケーション術や、信頼関係を構築するほめ方・叱り方などを分かりやすく伝える、部下を持つ上司・リーダーの道しるべとなる一冊です。中村さんに、同書に込めた思いを聞きました。
部下の“小さな成長”を見逃さない
同署は、上司・リーダーに求められる「ほめる技術」「叱る技術」の基本と実践について、イラストを交えながらコツやポイントを紹介、基本と実践のプロセスを通じて、「ほめる」「叱る」の作用が人間関係やコミュニケーションにどのような効果をもたらすのか分かりやすく解説しています。
「日本は諸外国と比べ、自己肯定感が低い若者の割合が多いことで知られています。自己肯定感の芽生えには、ほめる・ほめられる経験の有無が大きく影響します。まずは自分で自分をほめることから始め、その後に周囲の人をほめることで、よい連鎖が生まれると考えています」(中村さん)
上司・部下の信頼関係や、モチベーションのコントロールなど、ビジネスシーンにおける「ほめる」ことの重要性に年々、注目が集まっています。一方で、上司の立場にある人は「部下のほめ方が分からない」「どんなときにほめるとよいのか」と悩む人も少なくないようです。しかし中村さんは、相手をほめる行為は「特別なこと」「すごいこと」ではなく、「当たり前のこと」だと話します。
「ほめるとはすなわち、『認めてあげる』ということ。ささいなことであっても、部下のよい部分、できている部分は必ずあります。そうした“小さな成長”を見過ごすことなく、『○○さんのおかげです』『本当に助かったよ』『○○のアイデアが素晴らしかったね』など気付いたときに具体的な言葉でほめてみましょう。部下の長所を自然と見つけられるようになれば、ほめるハードルもどんどん下がっていき、好循環が生まれます。
何気ない長所や成長に気付いてくれたり、自分に関心を持ってくれたりする上司の存在は、部下にとってうれしいもの。上司・リーダーの立場にある人こそ、『ほめる』ことをもっとオープンに実践してほしいです」
コメント