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トランプへの熱狂“ユーフォリア”はいつまで続くのか

米大統領選でトランプ氏が勝利した「トランプ・ショック」から1カ月近く。市場では、所得税減税やインフラ投資などの経済政策「トランプノミクス」への期待から株高などが進んでいます。しかしこの「トランプ・ユーフォリア」、いつまで続くのでしょうか。


トランプ氏への期待から米国では株高やドル高が進んでいる

 米大統領選で共和党のトランプ候補が勝利した、まさかの「トランプ・ショック」から1カ月近くが経過しました。

 市場では、所得税減税やインフラ投資といったトランプ氏の経済政策、いわゆる「トランプノミクス」が米経済を活性化させるとの期待が高まっています。いわば「トランプ・ユーフォリア(高揚感)」と呼べるような状況です。

当面は人事や対議会関係に注目

 新しい大統領が就任すると、最初の100日間は議会も協力的な姿勢で臨む「ハネムーン期間」とされます。その間に、新大統領は選挙戦で公約した野心的なアジェンダを実現しようとします。トランプ氏の場合は、“大統領らしい”勝利宣言直後から株高やドル高が進行しており、市場との間で既に「ハネムーン」が始まっているかのようです。

 では「トランプ・ユーフォリア」はいつまで続くのでしょうか。トランプ氏はまだ、大統領に就任していません。したがって、具体的な経済政策が打ち出されるのはまだ先のこと。具体的な政策が出てこなければ、失望感が広がることもなさそうです。

 当面は、ホワイトハウスや閣僚の人事、議会との関係、連邦準備制度理事会(FRB)との関係などを注視することになるでしょう。政権移行チームの内紛がささやかれたり、主要閣僚にクセのある人物が指名されたりしていますが、これまでのところ、大きな失点はないようです。

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西田明弘(M2J)

西田明弘(にしだ・あきひろ)

株式会社マネースクウェア・ジャパン(M2J)市場調査部チーフエコノミスト

1984年日興リサーチセンター入社。米ブルッキングス研究所客員研究員などを経て、三菱UFJモルガン・スタンレー証券入社。チーフエコノミスト、シニア債券ストラテジストとして高い評価を得る。2012年9月マネースクウェア・ジャパン(M2J)入社。市場調査部チーフアナリストに就任。現在、M2Jのウェブサイトで「市場調査部レポート」「市場調査部エクスプレス」「今月の特集」など多数のレポートを配信するほか、テレビ・雑誌などさまざまなメディアに出演し活躍中。株式会社マネースクウェア・ジャパン(M2J)(http://www.m2j.co.jp)。