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あなたは大丈夫? スマホをウイルスや乗っ取りから守る、セキュリティー対策とは?

見知らぬ人の友だち申請に注意

Q.感染したかどうか見極める方法は。

久原さん「身に覚えがないアプリがないか、身に覚えがない電話番号に発信していないかを確認することはもちろんですが、何かしら違和感を覚えた場合、『Norton(ノートン)』など信頼性のあるセキュリティーアプリをインストールして調べてください。無料期間を設けているアプリもあります」

Q.どのようなスマホがウイルスに感染しやすいのでしょうか。

久原さん「OSやソフトウエアをアップデートしていないスマホです。そのようなスマホは、セキュリティーホール(脆弱性=ぜいじゃくせい)が見つかってもそのまま放置するため、ウイルス感染されやすい状況となっています。また、公式サイト以外からダウンロードしたアプリがある場合、非常に危険な状況にさらされていることを認識してください」

Q.ウイルスに感染したことが分かった場合、どのように対処すればよいのでしょうか。

久原さん「アプリの削除だけではウイルスが残ってしまう場合もあります。できれば、本体を工場出荷時の状況に初期化し、公式サイトから信頼性のあるアプリのみをインストールして使用することをお勧めします」

Q.LINEやフェイスブックが乗っ取られたという報告を聞きますが、なぜ、乗っ取られてしまうのでしょうか。

久原さん「LINEの場合、すでに第三者に乗っ取られた友人のSNSから電話番号や暗証番号を聞かれ、教えてしまったことで乗っ取られる被害が増えています。

フェイスブックの場合は、『救済措置機能』(友達を通じてアカウントの利用を再開すること)を逆手に取り、乗っ取りを行うパターンがあります。たまに知らない人から友だち申請が来ることがあると思います。例えば、フェイスブックを始めたばかりにもかかわらず、知らないかわいい女の子やイケメンの男性から申請が届いたら危ないと思ってください。

一番簡単な回避策は、設定で『二段階認証を使用』を有効にすることです。これは新規端末にログインする際、以前登録したスマホにSMSを送り、そこに記載された番号を入力しないとログインできない仕組みです」

Q.乗っ取られた場合、どのような被害があるのでしょうか。また、乗っ取られないための対策は。

久原さん「第三者が、乗っ取った人の人間関係を利用することで、悪意のあるアプリをダウンロードさせ、スマホから情報を抜き取ったり、有料サイトや詐欺サイトへ誘導したりするケースがあります。また、プリペイドカードの購入を依頼したり、勝手に広告を掲載したりするケースもあります。乗っ取られた場合、SNSでつながる友人の信用をなくすきっかけとなってしまいます。

電話番号を教える場合は、友達であろうと『乗っ取られているかもしれない』という感覚を持つこと、『暗証番号は友人にも教えてはいけない』という基本的なセキュリティーの意識を持つことが重要です」

Q.スマホのセキュリティーを向上させる上で、効果的な方法を教えてください。

久原さん「パスワードや指紋認証をはじめ、機器購入時に設定できるセキュリティーに関しては全て実施してください。また、非公式のサイトには、不正かつ有害に動作させる意図で作成されたアプリが含まれていることを認識し、ダウンロードしないでください。

アプリインストール時に権限要求されることがありますが、十分に注意を払い、許可した場合は情報が抜き取られてしまう危険性があることを意識してください。繰り返しますが、SNSで友人から個人情報やパスワードを聞かれた際、簡単に教えてはいけません。

セキュリティーアプリについては、信頼性のあるアプリを利用してください。もし、何か不安を感じたら有料のセキュリティーアプリを使ったり、工場出荷状態に戻したりすることで、悪意のあるプログラムを取り除くことができます。やり方が分からない場合は、購入した携帯ショップで相談してください」

(オトナンサー編集部)

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久原健司(くはら・けんじ)

株式会社プロイノベーション代表取締役、ITジャーナリスト

1978年生まれ。2001年に東海大学工学部通信工学科を卒業後、ITの人材派遣会社に入社。大手コンビニエンスストアのPOSシステム保守運用業務を担当する。2003年からソフトウエア開発会社で、システムエンジニアとして、大手通信会社のWebアプリケーションシステム開発など多くの業務に携わるも、2006年、小さな頃からの夢であった独立を決意。2007年(29歳)に株式会社プロイノベーション(http://proinnv.com/)を設立し、当時としては珍しいオブジェクト指向によるモデリング開発でのサービス提供を始める。2018年「振り向くホームページ」サービスを開始(http://furimuku.com/)。プロのフリーランスを集めて企業の成長をサポートすることで、フリーランスとしての働き方を応援する傍ら、日本一背の高いITジャーナリストとして、さまざまなウェブメディアでも活躍中。

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