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保存していた「サツマイモ」にカビが…簡単に長持ちさせる秘訣とは?

サツマイモにカビが生えないようにするための保存方法について、管理栄養士に聞きました。

サツマイモの適切な保存方法とは?
サツマイモの適切な保存方法とは?

 スーパーや青果店で購入したサツマイモを自宅で保存していたところ、カビが生えてしまい、廃棄したという経験がある人は少なくないでしょう。SNS上では「サツマイモがカビてた」「食べようと思って箱から出したらカビが生え、やわらかくなってて、傷んでいた」などの声が上がっています。そもそも、サツマイモはどのような環境下だとカビが生えやすくなるのでしょうか。サツマイモを食べ切る目安や適切な保存方法などについて、管理栄養士の松田加奈さんに聞きました。

10度から15度の環境下で保存を

Q.サツマイモを購入後、自宅で保管しているときに表面にカビが生えることがあります。サツマイモにカビが生えやすい原因について、教えてください。

松田さん「サツマイモは夏ごろから出回り始めますが、サツマイモの保存には10度から15度くらいの低めの温度が適しています。台所などにそのまま置いている人も多いと思いますが、季節によっては温度や湿度が高いのでお勧めできません。冷蔵庫以外の場所に置く場合でも、通気性が良く、乾燥していて換気がしっかりできる場所に置いておくのがお勧めです。

サツマイモは皮をはがさずにそのまま保存した方がカビが生えにくいですが、温度や湿度が高過ぎるとカビが生えやすくなるので注意しましょう」

Q.では、サツマイモの最適な保存方法について、教えてください。

松田さん「先述のように、サツマイモは10度から15度くらいの場所で保存するのがベストです。新聞紙で包むと、酸素に触れさせずにさらに長持ちさせることができるでしょう。通気性が良くて温度が10~15度くらいの低い場所で、新聞紙に包んでサツマイモを保存した場合、1カ月から3カ月程度保存することができます。冷蔵庫の場合は、新聞紙で包んで野菜室に保存すると、冷え過ぎを防ぐことができるためお勧めです。

また、カットしたサツマイモは水に浸しておくと変色を抑えられます。しかし、水に入れたまま冷蔵庫に入れても2〜3日しか持ちません。早めに使いましょう。

冷凍保存の場合は、輪切りやスティック状に切って保存していただきたいですね。切った後は10分ほど水にさらしてアク抜きをし、しっかり水気を切ってからジッパー袋などに入れて保存すると、1カ月ほど持ちます。また、ゆでてつぶした状態でも冷凍は可能です。ジッパー袋に入れて、しっかり平らにしながら空気を抜いて保存すれば、同じく1カ月ほど持ちます」

Q.購入したサツマイモは何日以内に食べ切るのが望ましいのでしょうか。サツマイモが腐ったときに生じる変化も含めて、教えてください。

松田さん「何日以内でという話ですが、寒い冬の時期であれば、1カ月くらいは常温で台所などに置いておいても大丈夫です。しかし、暑い時期は新聞紙で包んで冷蔵庫に入れても2~3日しか持ちません。冷蔵庫はあまり長持ちしないので、できれば冷凍庫で保存するのがお勧めです。冷凍庫であれば1カ月くらい持ちます。

サツマイモが水っぽくなっていたら、その部分を切り取って食べれば問題ありません。しかし、全体的にぶよぶよしていたり、やわらかくなっていたらもう食べられないと思った方がいいです。

さらに、全体が白カビや黒カビに覆われている場合は、中もカビの根っこが回っている可能性が高いため、食べないでください。表面に少しだけカビが付いている場合は、その部分を切り取って食べても大丈夫だと思います。しかし、中まで黒く変色している場合は食中毒の危険があるため、食べないでください。

また、においがしたり酸味があったりする場合も、食べるのはやめた方がいいです。サツマイモを食べる際には、においや中の色までよく確認してから調理しましょう」

(オトナンサー編集部)

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松田加奈(まつだ・かな)

高校生の頃、太っていた自分が嫌で食べないダイエットで-15kgしたものの、反動でリバウンド。それから100以上のダイエット法を試し、ダイエットにのめり込む。そして管理栄養士の資格を取得し、健康と食事の大切さや心のあり方に気付き、見た目のバランスも良い状態で健康的に-10kgを実現。それらの経験から30歳のときにダイエットサロンをオープン。15年の間に延べ1万人以上の方々のカウンセリングを行って、ダイエットサポートをしている。テレビ出演や全国版雑誌掲載、教育委員会主催の栄養講義、専門学校、短大の講義などの経験がある。

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