「お盆に実家に帰るとか、意味が分からないです」 “礼儀に無頓着”だけど「幸せ」な夫婦に見る《マナー感覚》の重要性
あいさつや礼儀に無頓着な夫
聡子さん(42歳、仮名)、裕大さん(49歳、仮名)は、いわゆる“パワーカップル”です。聡子さんは経営者、裕大さんは大学病院に勤めています。
お互い、お付き合いやしがらみの多い世界をたくましく生き抜いてきて、2年前に結婚。聡子さんは裕大さんの、医療の世界の感覚に悩んでいます。
「ビジネス世界のマナーなら分かるんですけど、お医者さん特有の世界観がよく分からなくて。どんな人にどのタイミングで、どんな御礼をしたらいいかとか、検索しても分からない。何回か食事会があったときに着て行った服や、贈ったプレゼントがすごく場違いな感じになってしまって恥ずかしい思いをしてしまったこともあって。
夫は変わり者で、あいさつや礼儀には完全に無頓着で、それでも困ることはないから気にしなくていいっていう人で……私の友人や家族とも全くコミュニケーションを取りません。私の周りは『お医者様だからねえ』といった感じで受け入れています。けれど私は妻として、夫の人間関係の中でしっかり役割を果たしたいと思っているんです」
子どもが欲しいと思っていますが、そこにも壁が立ちはだかります。
「夫は医師家系で、親族は『孫が生まれたら当然、医者にする』と思っているんです。私はその世界での教育の仕方とかマナーとか全然分からないので、『私、医学部に行かせることができるの?』という不安が強いです。それに、子どもが他の仕事に興味を持ったら反対したくないし。
今までは『自分が頑張ればどうにかなる』という価値観で生きてきましたが、結婚するとそうはいかないんだなって痛感しています。子どもができたら、全員から祝福されて幸せに育ってほしいし。産むリミットもあるし、生んだら生んだで厄介なことになりそうだし、こんなに思い悩むのは初めてです」
全くパターンの違う2組のご夫婦のエピソードをご紹介しました。こういったお話を聞くたびにつくづく感じますが、夫のマナーがうんぬんより、自分が現状満足しているか、幸せかどうかが一番大切だということです。
2例目の聡子さんは、はたから見れば恵まれて幸せな状況であるにもかかわらず、「今までの人生で一番思い悩んでいる」と言い、1例目の由香里さんは、はたから見れば非常識極まりない、中傷されやすいタイプですが「幸せ」と言い切っていました。
幸せの価値観も定義も、人それぞれ。ひかれ合って結婚した夫と妻でも、全然違う場合があります。マナーや礼儀に関する捉え方も受け入れたり、修正しあったりして「いい塩梅(あんばい)に着地させる」のも一つの夫婦力ですね!
(「恋人・夫婦仲相談所」所長 三松真由美)







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