「ニンニク」料理食べたら口臭、体臭がひどい…体質が原因? 医師が教える“臭い抑えるコツ”
ニンニク料理を食べた後に臭いを抑えるには?
Q.ニンニク料理を食べた後、口臭や体臭が強く出やすい人がいますが、体質が原因なのでしょうか。
頴川さん「ニンニク料理を食べた後に口臭や体臭が強く出る主な原因は、先述のようにアリシンとその代謝物にあります。
ニンニクを刻んだりすりおろしたりすると、ニンニクに含まれるアリインという成分がアリナーゼという酵素の働きによってアリシンに変化します。このアリシンは強い香りを持ち、抗菌作用などの健康効果がある一方で、臭いのもとになります。
摂取されたアリシンは、体内で分解されてさまざまな硫黄化合物に変化します。これらのにおい成分は、消化管で吸収されて血液中に入り、全身を巡ります。そして、肺を通して呼気として口から排出されたり、皮膚の毛穴から汗と一緒に排出されたりします。
食後しばらくは口の中に残った食べかすからも臭いが発生しますが、時間とともに体内に吸収されたにおい成分が血液を通して運ばれ、呼気や皮膚ガスとして排出されることによる臭いが強くなります。特に、ニンニクの摂取後に生じる『アリルメチルスルフィド(AMS)』という成分は体内に長くとどまりやすく、これが翌日以降も臭いが続く主な原因となります。
体質の問題かという点については、完全に体質のみの問題とは言えませんが、ニンニクの成分を分解、代謝する酵素の活性のほか、におい成分を呼吸や汗で体外に排出する能力には個人差があります。これらの代謝、排出能力が高い人は、におい成分が体内にとどまる時間が短く、結果として臭いが気になりにくい傾向にあります。逆に、これらの能力が低い人は、におい成分が体内に長くとどまりやすいため、口臭や体臭が強く、また長く続きやすいと考えられます。
従って、ニンニクを食べた後の臭いの強さには、単に食べた量だけでなく、個人が持つ生化学的な体質や生理機能の違いが影響していると言えます」
Q.ニンニク料理を食べた後にできるだけ口臭や体臭を抑えたい場合、どうすればよいのでしょうか。対処法について、教えてください。
頴川さん「ニンニク料理を食べた後にできるだけ口臭や体臭を抑えるためには、次のような方法が有効とされています」
■食べる前に乳製品を摂取する
牛乳やヨーグルトなどの乳製品に含まれるタンパク質がアリシンを包み込み、体内への吸収を抑える効果が期待できます。ニンニク料理を食べる前や食事中に取るのが効果的です。
■消臭効果のある飲み物や食べ物を取る
・お茶(特に緑茶、ウーロン茶)
お茶に含まれるカテキンやポリフェノールに消臭効果があります。食中や食後に飲むのがお勧めです。
・リンコ
リンゴポリフェノールがにおい成分に作用するといわれています。食後にリンゴを食べるか、リンゴジュースを飲むのが良いでしょう。
・コーヒー
コーヒーに含まれるポリフェノールにも消臭効果が期待できます。
・パセリやミント
口腔(こうくう)内の臭いを和らげる効果があります。料理の付け合わせとして一緒に食べたり、食後に摂取したりするのも良いでしょう。
■食後の丁寧な口腔ケア
食後のできるだけ早い時間に歯磨きやうがいをすることで、口の中に残ったニンニクの食べかすを取り除き、臭いの発生を抑えることができます。舌苔も臭いの原因となるため、舌ブラシなどでケアするのも効果的です。
■におい成分の排出を促す
水分をしっかり取り、適度な運動などで汗をかくことも、体内に吸収されたにおい成分の排出を助けると考えられます。
■調理法を工夫する
ニンニクを刻んだりすりおろしたりするとアリシンが多く生成されます。丸ごと使う、加熱時間を長くするなどの調理法で臭いを抑えられる場合があります。ただし、加熱によって減少する健康成分もあります。
■消臭効果のあるサプリメントを利用する
ニンニク料理を食べる前に、消臭効果をうたったサプリメントを摂取することも一つの方法です。
これらの方法を組み合わせることで、ニンニク料理による臭いを軽減することが期待できます。ただし、体内に吸収されたにおい成分による体臭は完全に消すのが難しい場合もあります。
(オトナンサー編集部)











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