便秘に効果的!? 「らっきょう」摂取するメリット&NGの食べ方とは 管理栄養士に聞く
らっきょうにはどのような栄養素が含まれているのでしょうか。管理栄養士に聞きました。

6月6日は「らっきょうの日」です。ショウガの酢漬けやらっきょうなどの製造、販売を手掛ける岩下食品(栃木市)が、「らっきょうの旬の季節に、おいしいらっきょうを選んでほしい」という目的で制定しました。らっきょうはカレーライスと一緒に食べられることが多いですが、どのような栄養素が含まれているのでしょうか。摂取時の注意点も含め、管理栄養士の松田加奈さんに聞きました。
らっきょうの食べ過ぎで下痢を引き起こす恐れも
Q.らっきょうにはどのような栄養素が含まれているのでしょうか。らっきょうを食べるメリットも含めて、教えてください。
松田さん「らっきょうは特にビタミンCが豊富で、抗酸化作用による美肌効果や老化防止の効果が期待できます。さらに、アリシンという強力なデトックス作用のある成分も含まれているため、ダイエットをしている人にお勧めです。
また、むくみ防止や高血圧を予防する効果のあるカリウムや、水溶性食物繊維も多く含まれています。食物繊維は便秘に効果的だと聞いたことがある人もいるかもしれません。ただ、食物繊維には水溶性と不溶性の2種類があります。サツマイモなどに含まれる不溶性食物繊維は水分を吸収してしまうので、かえって便秘を悪化させることも。便秘対策にはらっきょうやゴボウ、トマトなどに含まれる水溶性食物繊維の摂取がお勧めです」
Q.らっきょうの1日の摂取目安量はありますか。食べ過ぎた場合、体にどのような影響が生じる可能性があるのでしょうか。
松田さん「らっきょうを食べるときには、大粒であれば3~4個、小粒であれば5~6個くらいがお勧めです。カレーにのせて食べる程度であれば、特に問題はありません。しかし、お通じが良い人がらっきょうを食べ過ぎると、軟便や下痢を引き起こす可能性があります。つまみやすくてたくさん食べてしまいがちですが、食べ過ぎには注意しましょう。
また、らっきょうに含まれるアリシンは刺激が強いため、胃腸が弱っているときはらっきょうの摂取を控えるのが望ましいです」
Q.体質や持病、年齢によってらっきょうの摂取を控えた方がよいケースはありますか。
松田さん「らっきょうは強力なデトックス作用があったり、食物繊維が豊富でお通じがよくなったりと良い効果が期待できる反面、刺激が強い食べ物です。そのため、胃腸が弱い人や体が弱っている人、病み上がりの人は食べるのを控えるか、少なめに食べるのが望ましいでしょう。
らっきょうについては、特に年齢制限はありません。胃腸があまり強くない小さな子どもや高齢の人は摂取を控えた方がよいかもしれませんが、らっきょうを食べ慣れているのであれば、子どもや高齢の人が食べても問題はありません」
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らっきょうは抗酸化作用やデトックス作用で体にさまざまな良い効果をもたらすということです。食べ過ぎに注意しつつ、上手に食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
(オトナンサー編集部)
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