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内定学生の「ビジネスマナー研修」に変革の兆し? 内面なき“型”は社員のためにならない

「人間力」と同時に「型」を習得する

 一般的なビジネスマナー研修の現場では、「こういう時には、こうする」という決まったスタイルで、どのマナー講師も一様に同じことを伝えるようです。

 しかし、マナー研修は、企業の根幹に関わる重要なものです。マナー講師は、マナーの「型」だけを習得させるのではなく、社会人として礼節あるコミュニケーションを可能とする「人間力」を養う研修をした上で、同時に「型」も習得していく人財育成が求められているのだと思います。もちろん、「『型』を伝えてくれればそれでいい」という企業には、それに従うことがプロの務めですが…。

「まずは『型』を習得し、その後、『内面』がついていけばよい」という話も聞きますが、一度「型」から入ることを覚えてしまったら、ビジネスシーンでは、内面をついていかせることは困難です。何も考えずに、誰に対しても、覚えた「型」通りに行う方が仕事として楽だからです。

 しかし、実際の現場ではどうでしょうか。状況や相手に関係なく、通り一遍の対応をされたら、困ってしまうはずです。

 人は、一度楽することを身につけ、それで対価や給与を得たら、それを進化させたり、変化させたりすることは面倒と考えます。つまり、変わらない、変われないのです。一方内面から入るマナー研修はそうではありません。そういう言動をする理由を理解し、納得した上で「型」を習得することで、相手や状況などに応じて臨機応変に対応できる人財、スマートに気配りできる人財になれるのです。

 最近では、「リクルートスーツではなく普段着で採用面接に来るように」と伝える企業もあります。また、クールビズやスーパークールビズ、通勤時のスニーカー推奨などの動きがあり、ビジネスマナーの通り一遍の「型」が通用しない時代になりつつあります。

 お客様や配属先で「今年の新人はいいね!」と言われる、結果を出せる人材育成マナー研修の内容や手法が求められていると思います。時代の変化とともに、ビジネスマナーの伝え方も見直すべき時期が来たのかもしれません。「ビジネスマナー革命」が起きるのか、今後の動向が楽しみです。

(文/構成・ライフスタイルチーム)

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西出ひろ子(にしで・ひろこ)

マナーコンサルタント・美道家・ヒロコマナーグループ代表

大妻女子大学卒業後、国会議員などの秘書職を経てマナー講師として独立。31歳でマナーの本場英国へ単身渡英。同国でビジネスパートナーと起業し、お互いをプラスに導くヒロコ流マナー論を確立させる。帰国後、名だたる企業300社以上にマナー研修やおもてなし、営業接客マナー研修、マナーコンサルティングなどを行い、ほかに類を見ない唯一無二の指導と称賛される。その実績は、テレビや新聞、雑誌などで「マナー界のカリスマ」として多数紹介。「マナーの賢人」として「ソロモン流」(テレビ東京)などのドキュメンタリー番組でも報道された。NHK大河ドラマ「花燃ゆ」「龍馬伝」、映画「るろうに剣心 伝説の最期編」など、ドラマや映画、書籍でマナー指導・監修者としても活躍中。著書に、28万部突破の「お仕事のマナーとコツ」(学研プラス)「マンガでわかる! 社会人1年生のビジネスマナー」(ダイヤモンド社)「マナーコンサルタントがこっそり教える 実は恥ずかしい思い込みマナー」(PHP研究所)「運のいい人のマナー」(清流出版)など国内外で70冊以上。最新刊「10歳までに身につけたい 一生困らない子どものマナー」(青春出版社)が2018年5月19日に発売。ヒロコマナーグループ(http://www.hirokomanner-group.com)、プレミアムマナーサロン(http://www.erh27.com)。

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