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【おしぼり】テーブル、口を拭くってやりがち…実は“迷惑行為”? 意外と知らない食事マナー

飲食店で提供されたタオルタイプのおしぼりで口やテーブルを拭くのは、マナー違反や迷惑行為に該当するのでしょうか。飲食店コンサルタントに聞きました。

おしぼりで口やテーブルを拭くのはマナー違反?(画像はイメージ)
おしぼりで口やテーブルを拭くのはマナー違反?(画像はイメージ)

 12月に忘年会やクリスマスなどで飲食店に行く機会が増える人は多いと思います。飲食店に行くと、タオルタイプのおしぼりを提供されることがありますが、中には、おしぼりで顔や口を拭く人がいるほか、飲み物や食べ物で汚れたテーブルを拭く人もいます。こうした行為は、マナー違反や店に対する迷惑行為に該当するのでしょうか。飲食店専門経営コンサルタントの成田良爾さんに聞きました。

汚れがひどいおしぼりは廃棄

Q.そもそも、飲食店がタオルタイプのおしぼりを提供するのはなぜなのでしょうか。考えられる理由について、教えてください。

成田さん「飲食店がタオルタイプのおしぼりを提供するのは、衛生面の配慮はもちろん、おもてなしの心やブランドイメージの構築など、さまざまな理由があるでしょう。

特に日本の多くの飲食店に深く根付いている、日本ならではのホスピタリティーな飲食文化が関係しているといえます」

Q.タオルタイプのおしぼりで顔や口を拭く人がいるほか、中には飲み物や食べ物で汚れたテーブルを拭く人もいます。こうした行為はマナー違反や店に対する迷惑行為に該当するのでしょうか。

成田さん「再利用が一般的なタオルタイプのおしぼりを前提として解説します。顔や口を拭く行為は、許容される範囲の場合が多いでしょう。ただし、他の客がそれを見て不快になるような拭き方をするのを避けるとともに、おしぼりを使う際は口紅やメークなどの化粧品汚れが付かないように配慮する必要があるでしょう。

また、飲み物や食べ物で過度に汚れたテーブルを再利用されるおしぼりで拭く行為は、マナー違反または店に対する迷惑行為に該当するでしょう。過度に汚れたテーブルを拭きたい場合は、店員に声を掛けてテーブル拭き専用の布巾を借りるなどの配慮が望ましいですね」

Q.では、飲み物や食べ物などでひどく汚れたおしぼりがあった場合、店側は処分することが多いのでしょうか。

成田さん「飲み物や食べ物などでひどく汚れたおしぼりがあった場合、通常はクリーニングを試みますが、汚れが取れない場合は廃棄されることがあります。飲食店はコストと衛生のバランスを考慮しながら最適な方法を判断しています」

Q.客のおしぼりの使い方を巡り、飲食業界で問題になったり、飲食店から相談が寄せられたりすることはあるのでしょうか。

成田さん「飲食業界で問題になったり、飲食店から相談が寄せられたりすることは一定数ありますね。客のおしぼりの不適切な使い方は、飲食店に経済的損害や衛生上のリスク、従業員の負担増加など、さまざまな問題をもたらす可能性があります。特に店舗規模が大きい場合や高級店ほど、影響が大きくなる傾向があるでしょう」

Q.最近では使い捨ての紙製のお手拭きを提供する店も増えつつあります。紙製のお手拭きとおしぼりとでは、どちらの方がコストが安く済むのでしょうか。

成田さん「コスト面だけを考える場合、使い捨ての紙製のお手拭きが一般的に安価です。ただし、先述のように、飲食店がおもてなしの心や店舗のブランドイメージの構築などを重視する場合は、タオルタイプのおしぼりを選択することが多いでしょう。

どちらを採用するかは、コストだけでなく、店舗の方針や顧客層のニーズに基づいての経営判断が必要になりますね」

(オトナンサー編集部)

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成田良爾(なりた・りょうじ)

飲食店専門経営コンサルタント

ヴィガーコーポレーション代表取締役。厚生労働省公認レストランサービス技能士(国家資格)、文部科学省後援サービス接遇検定準1級、食生活アドバイザー2級、他。飲食業界25年以上。ミシュランガイド掲載の高級レストランから個人経営の小さな大衆店まで幅広いジャンルの飲食店に携わり、その経験に基づく統計解析および枠にとらわれないアイデアで多くの赤字店を黒字化させてきた実績を持つ。「100年続く店づくり」をモットーに、次世代育成や飲食業の働き方改革などにも力を入れており、食文化普及の他、職業訓練校講師(フードビジネス科)や子育て女性就職支援事業講師なども歴任。現在も多くの飲食店経営者のサポートを手掛ける。飲食店専門のコンサルティング「オフィスヴィガー」HP(http://with-vigor.com/)。

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