「女にモテない男は営業が下手」 “浮気するのが当たり前”の職場を経た38歳夫の情けない言い訳
「いろんな人と付き合ってみたい」気持ちが止められない
文香さん(45歳、仮名)は、見るからに色っぽい美女です。結婚前から常にハンターで、狙った男性は必ず落とします。それが結婚後も続くのはいかがなものか――。武勇伝のように話す文香さん。「やれやれ」と思いながら話を聞きました。
「『この人いいな』と思ったら、男女の関係にならずにはいられないんです。でも、しばらくすると飽きちゃうんです。
今は息子の課外部活チームのコーチと、居酒屋で知り合った大学生とお付き合いしています。コーチとは2年付き合っていて、もう飽きてしまって。そろそろお別れしようかなと思っていたところに大学生の彼が現れて。今は彼に夢中です。
いろんな人と付き合ってみたいと思う気持ちは止められません。夫は気が付いていると思いますが、数年前、自分も浮気して私に見つかったので何も言いません。浮気した夫とは気持ち悪くてできません」
性依存症というのか、性欲過多というのか、はたまた自分のことは棚に上げて浮気を繰り返す“自己中妻”というのか。とはいえ、文香さんは心に寂しさを抱えて武勇伝をつくり上げているのかもしれません。夫婦関係がうまく回らない歯がゆさを、リベンジのような形にしたのかもしれない。これは、他者には理解できない深い浮気問題だと感じました。
「今の職場、誰も浮気してなくてびっくりしました」
忠司さん(38歳、仮名)は不動産会社に勤める営業マンです。今の会社に勤める前の会社(そこも不動産系)で、妻の百合子さん(仮名)と知り合って職場結婚。百合子さんは妊娠をきっかけに会社を退職しました。
妻の退職後、忠司さんは同僚と浮気を始めました。浮気相手が本気になったのでまずい状況に陥り、妻にバレないよう画策しながら別れましたが、仕事のミスもとがめられたので退社して転職。転職先でも、すてきな女性がいれば付き合おうと思っていました。
「今の会社に来てびっくりしたんです。周りに浮気をしている人が全然いないから。前の会社は結構みんな浮気していて、新しい派遣の人が入ってきたら男たちは狙いに行くって感じでした。会社では結婚指輪を外しているという同僚もいました。それが当たり前だと思ってたかなあ。
誰と誰が今付き合っている、なんていうのは公然の秘密。上司も同僚も『浮気しない男は草食』みたいな言い方してたし。『女にモテない男は営業の仕事が下手だ』というか。妻はそういう環境を知っていたので、『絶対浮気しないでよ』と言いつつ、しょうがないと感じていたかなと思います。
今の職場、誰も浮気してないんですよね。びっくりしました。いや、隠してるのかなとも勘繰りました。でも、前の会社が異常だったと気付いたんです。新卒で入った会社だったので、社会ってそういうもんだと思ってしまった。
妻のことは愛していますし、もともと僕は浮気には向いていません。バレたら嫌だってずっとビビってるし。ただバカにされたくない、仕事ができないと思われたくない、というプレッシャーで浮気していた。今は全く他の女性に興味はありません」
周囲に流されて浮気をした――。情けない言い訳ですが、環境は人の気持ちに影響します。「朱に交われば赤くなる」。浮気がとがめられない環境にいれば、「していいのか」と思ってしまう。いやいや、ダメでしょう。それはパートナーも浮気相手も傷つけることになります。ダメなものはダメ。「痴漢、泥棒、暴力、浮気」。社会的にダメな行為に「浮気」を位置づけてブレないよう生きてください。
夫や妻の浮気に気付いたときに、浮気をした事実を責めるのではなく、「なぜ浮気をしたのか」という“理由”をしっかりと聞き、その答えをどう受け止めるのか。判断し、今後につなげるのは自分自身です。
(「恋人・夫婦仲相談所」所長 三松真由美)

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