「油揚げ」って栄養あるの? ダイエット中に食べてOK? 管理栄養士に聞いてみた
油揚げに含まれる主な栄養素のほか、お勧めの調理法について、管理栄養士に聞きました。
みそ汁やあえ物など、和食の定番食材として使われることが多い油揚げ。大豆製品なのでヘルシーなイメージを持っている人は多いと思いますが、実際にどのような栄養素が含まれているのでしょうか。ダイエット中に食べても問題ないのでしょうか。油揚げにまつわるさまざまな疑問について、管理栄養士の桜井このさんに聞きました。
調理前に「油抜き」をするのがお勧め
Q.油揚げにはどのような栄養が含まれているのでしょうか。豆腐との栄養面での違いはありますか。
桜井さん「油揚げに使われている『大豆』の栄養素として有名なのは、骨粗しょう症の予防や更年期障害の改善などが期待できる『イソフラボン』でしょうか。化粧品などにも含まれていますよね。また、コレステロール値や中性脂肪を抑えるサポニンのほか、血流を良くし、冷えを改善するビタミンDなども豊富な食べ物です。
大豆は植物性のものでは珍しく、タンパク質が豊富な食べ物で、丈夫な体づくりには欠かせないカルシウムやマグネシウムも多く含まれています。豆腐も大豆から作られている食べ物なので、栄養素が大きく異なるということはありません」
Q.油揚げは大豆製品ですが、油が使われています。ダイエットの観点でいかがでしょうか。油揚げと組み合わせるのにお勧めの食材も含めて、教えてください。
桜井さん「確かに油揚げは名前の通り、油で揚げて作られているため、含まれている脂質は少なくありません。そこで、下ごしらえとして、油揚げを調理する前に熱湯をかけて『油抜き』をしていただくことをお勧めします。この下処理をすることで脂質とカロリーを最大7割程度カットできるといわれています。
油抜きをすると、水に溶ける性質であるビタミンCなどが流出してしまいますが、ビタミンCが含まれている食べ物を加えるのがお勧めです。ブロッコリーやレタスなどと一緒にサラダに混ぜたり、レモンをかけたりするのが良いですね。
油揚げは高たんぱくで低糖質の食品なので、少し面倒ですが油抜きで脂質を抑えると、栄養バランスも良く、ダイエット向きの食品といえるのではないでしょうか」
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たんぱく質やイソフラボンなど、さまざまな栄養素が含まれている油揚げ。調理前の油抜きで脂質をカットできるということなので、ダイエット中の人もぜひ油揚げを日々の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。
(オトナンサー編集部)
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