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企業や学校に「雪合戦」を普及 ベンチャーのサービスが「面白い」と好評、どんな効果が?

夏でも雪は解けない?

雪玉製造機で競技に使う雪玉を作る
雪玉製造機で競技に使う雪玉を作る

Q.夏に雪合戦をする理由は。

後藤さん「スポーツ雪合戦の普及にとって、会場へのアクセスが悪いことが課題です。県庁所在地から数時間の距離にある山奥で競技をすることも珍しくありません。確かに、冬に雪が多い場所で行うのが理想ですが、それでは競技の知名度は上がりません。いろいろと考える中で『冬の山奥ではなく、夏の街なかでやる方が面白いのでは』とひらめきました。

去年、三宅島から遊びに来た子どもたちにスポーツ雪合戦をやらせたところ、夢中になっていました。人生で、ほとんど雪を見たことがない子どもたちでしたから。川崎フロンターレさんのイベントでも、子どもたちが夢中になっていました。まずは楽しんでいただくこと、それが重要だと思います。今後はビーチでも積極的に実施したいです」

Q.雪玉はどのようにして作っているのですか。

後藤さん「『雪玉製造機』という自社で開発した器具で作ります。会社設立の約1年後に製作しました。業務用のかき氷機で削った氷を入れるだけで丸い雪玉が完成するので、誰でも簡単に作れるのが特徴です。

従来、雪合戦を実施する際は人工降雪機という、スキー場にあるような大掛かりな機械で雪を製造していましたが、費用と人手がかかるので非常に大変でした。2トントラック2台分の雪が必要で、1回実施するごとに100万円以上かかります。

雪玉製造機を使うことでコストを約30分の1に削減できました。こうした取り組みは当社が初めてではないでしょうか。2019年春をめどに、固い雪にも対応した、新型の雪玉製造機を開発予定です」

Q.暑さの中で雪玉が解けてしまう心配は。

後藤さん「取引をしている製氷業者さんが特別な方法で氷を冷やしているため、簡単には解けません。また氷を削ってすぐに雪玉を作るので、ちゃんと保冷さえしておけば、気温が40度でも20分は解けません。雪玉の良いところは片付けが不要なことですね。蒸発して解けますから。なお、余分な水分がないため、当たっても痛くはありません」

Q.今後の目標は。

後藤さん「2030年代初頭をめどに、冬季五輪の正式種目として採用されることを目指しています。現在、日本を含め13カ国で競技が行われています。IOCが定める競技の最低基準は、3大陸25カ国なので、競技参加国を毎年1カ国増やそうと各国に働きかけています。

2019年12月には、チャリティーを目的としたビーチ雪合戦のイベントをハイチで実施する予定で、競技の国際的認知度を高めていきます。雪が降らない東南アジアや中東の国々にも売り込んでいきたいです」

 競技を実際に体験した人にも話を聞きました。

 タレントの桜井つぐみさんは「冬のスポーツを夏に行うという発想に驚きました。フラッグを取りに行くためには、チームでいかに相手の気を引くかが重要で頭を使います。だから大人でも夢中になりますし、童心に返りますね」。同じく江口まどかさんは「雪玉を相手に当てることに集中するあまり、フラッグを取られてしまいました。頭脳と冷静さが求められるスポーツだと感じました」と話していました。

(報道チーム)

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