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婚活サイトで出会った男に見放された36歳女性、LINEだけで「復縁」に成功した方法(下)

反論したくても、できない彼

 そして、復縁を実現するためのテクニックの4つ目は「抵抗の有無」です。彼は日々の訓練で鍛えている消防士で、一般男性を上回る腕力や脚力の持ち主。女性の綾香さんが、消防士の彼を押しのけて逃げ出すのは無理でしょう。彼が「逃げたければ逃げられたはず」と綾香さんに責任を押し付けるのは無理筋です。

 実際、綾香さんは何の抵抗もせずに彼の体を受け入れたのですが、「途中でやめてほしかったので抵抗したけれど、彼の力が強すぎてむだな抵抗だった」という筋書きに置き換えることは十分に可能でしょう。加害者は罪から逃れるために都合良く解釈をしますが、被害者はうそをつく必要がないのだから、多少誇張しても通用してしまうのです。

「途中で『嫌よ』と言ったはずよ!それなのに、最後までするなんて最悪だわ。これってレイプなんじゃないの!!あなたが体を鍛えているのは市民を守るためでしょ?!初対面の女性をレイプするためじゃないはずだわ!」

 綾香さんは決死の覚悟でLINEを送りつけたのですが、直接的に言及していないにせよ、行間から「おかしなマネをしたら職場に相談する!」というニュアンスがにじみ出ていました。彼はどのような結論を出したのでしょうか。

 今回紹介したLINEの内容はあまりにも一方的で独善的、そして言葉尻が殺気立っていたので、彼は恐れおののいて震え上がってしまうでしょう。中途半端に反応しようものなら揚げ足を取られ、ますます事態が悪化しそうです。そもそも彼の部屋には2人しかおらず、密室という点が彼にとっては裏目に出ました。お互いの言い分が食い違っていても白黒つけようがないので、彼としては反論したくてもできないのです。

 結局、彼は既読スルーをやめて綾香さんに謝罪の返事をし、交際を再開することにしたのです。綾香さんの性格を考えれば、今後も彼が振り回され、付きまとわれ、悩まされ続けることは目に見えています。

 それでも、少し強めにお灸を据えたので、少なくとも彼の方から別れを切り出すことは難しいでしょう。なぜなら、少しでも綾香さんの機嫌を損ねれば、警察に被害届を提出されたり、慰謝料の裁判を起こされたり、探偵や興信所を使って職場や実家を特定した上で、上司や両親に「あいつはレイプ犯なの」と告げ口されたりしてもおかしくないのだから。あとは綾香さんが無事、結婚というゴールにたどり着けることを祈るばかりです。

(露木行政書士事務所代表 露木幸彦)

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露木幸彦(つゆき・ゆきひこ)

露木行政書士事務所代表

1980年12月24日生まれ。いわゆる松坂世代。国学院大学法学部卒。行政書士・ファイナンシャルプランナー(FP)。金融機関の融資担当時代は住宅ローンのトップセールス。男の離婚に特化し行政書士事務所を開業。開業から6年間で有料相談件数7000件、公式サイト「離婚サポートnet」の会員数は6300人を突破し、業界最大規模に成長させる。他で断られた「相談難民」を積極的に引き受けている。自己破産した相手から慰謝料を回収する、行方不明になった相手に手切れ金を支払わせるなど、数々の難題に取り組み、「不可能を可能」にしてきた。朝日新聞、日本経済新聞、ダイヤモンドオンライン、プレジデントオンラインで連載を担当。星海社の新人賞(特別賞)を受賞するなど執筆力も高く評価されている。また「情報格差の解消」に熱心で、積極的にメディアに登場。心理学、交渉術、法律に関する著書を数多く出版し「男のための最強離婚術」(7刷)「男の離婚」(4刷、いずれもメタモル出版)「婚活貧乏」(中央公論新社、1万2000部)「みんなの不倫」(宝島社、1万部)など根強い人気がある。仕事では全国を飛び回るなど多忙を極めるが、私生活では30年以上にわたり「田舎暮らし」(神奈川県大磯町)を自ら実践し「ロハス」「地産地消」「食育」の普及に努めている。公式ブログ(https://ameblo.jp/yukihiko55/)。

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