【婚活】阻むのは「ペット」「持ち家」「親」…意気投合した相手との結婚話を白紙にした30代男女たちの“胸の内”
娘を手放したくない老いた親
城戸さやかさん(37歳、仮名)は一人っ子で、75歳になる母親と2人暮らし。父親は10年ほど前に亡くなりました。
さやかさんの希望は、「結婚後は母親の近くに住みたい。何かあったときに、すぐに様子が見に行きたいから」でした。
この条件を掲げると、やはりお相手選びが制限されてしまいます。さらに、お見合いをするお相手は、長男ではないことが希望でした。
「長男だと、何かと義実家を立てないといけなくなるし、結婚後に私が実家寄りの行動を取ると、義両親はいい顔をしないと思うんです」
そんな中でお見合いをした、富山ふみおさん(41歳、仮名)と交際に入りました。ふみおさんは、男3人兄弟の三男で、「結婚後は、さやかさんのお母さんの近くに住んでもいい」と言っていました。
順調に関係を育み、結婚を決めたのですが、ふみおさんが、関西支社に赴任することが決まったのです。
「母を残して関西に行くのは気が引けるんです。でも、ふみおさんは、今までお見合いした仲では、一番気の合った相手だし……」
結婚を迷っていたときに、さやかさんの母親がこの結婚に難色を示しました。
「あなたが遠くに行ってしまうのは、心配だわ」
そう言われて、進めていた結婚話も白紙に戻しました。
親なら娘のことを心配する。娘なら親のことを心配する。これは、ごく自然な感情でしょう。ただ、親は老いていくと心細くなるので、心配する先の感情が生まれ、そばにいる娘を手放したくなくなります。また娘も、自分を頼ってくる親を見捨てて嫁ぐことはできなくなります。共依存の関係が出来上がってしまうのです。
親は先立つものですし、結婚を真剣に考えるなら、親を心配する気持ちと自分の幸せは切り離して考えないといけないのです。
今回は、結婚を阻む要因のいくつかの例を見てきました。
生活している中で自然に出会い、関係を育んでいった恋愛結婚ならば、結婚を阻む要素が出てきても、既に付き合ってきた2人の歴史があり愛情が育っているので、それを乗り越えることができるでしょう。
ところが、婚活での結婚は、結婚を阻む条件が出てきたときに、まだ2人の歴史は浅いですし、相手への気持ちが十分に育っていないので、結婚を踏みとどまってしまう人が多いです。阻む事柄が出てきたときに、自分が何を選択したら幸せになれるのかを、もう一度冷静に考えてみるとよいですね。
(仲人・ライター 鎌田れい)

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