【婚活】阻むのは「ペット」「持ち家」「親」…意気投合した相手との結婚話を白紙にした30代男女たちの“胸の内”
意気投合した相手と巡り合えたのに、結婚話が白紙に……婚活での結婚を阻む要因となるのはどんなことでしょうか。結婚相談所を運営する仲人が見た実話です。
婚活を阻む要因になるのが「持ち家」「ペット」「同居中の親」だといわれています。住む家を既に購入していて、そこから離れたくない。結婚したらペットを一緒に連れて行きたい。老いていく両親の面倒を見たいので、実家の近くに住みたい――。そう考えていると、なかなか結婚話が進んでいきません。あなたには、心当たりがありませんか。
結婚後は郊外の持ち家に住みたい
斉藤みゆうさん(31歳、仮名)が、大井よしふみさん(35歳、同)とのお見合いを終えて、こんな感想を漏らしました。
「すごく話しやすい人でした。ゴルフが好きという趣味も合いますし、交際希望を出そうと思うのですが、一つ気になることがあります。一戸建てを2年前に購入されたそうです。結婚後はそこに住みたいのだそうです」
よしふみさんの家は、東京駅から急行に乗って最寄り駅まで1時間半、そこからバスで20分かかるところにあるといいます。
「私、結婚しても今の会社で仕事を続けたいんです。会社の人間関係もいいですし、お給料も満足している。転職したら、今以上のお給料をもらえるところを探すのは難しいと思うんです」
ただ、これまでお見合いした中では一番会話が盛り上がり、見た目もタイプだったとか。そこで、遠方に住んでいることはネックでしたが、まずは交際をしてみることにしました。
初めてのデートは、都内でランチ。そして2度目のデートは、よしふみさんの地元にみゆうさんが出向いたそうです。そのデートを終えて、「相談があります」と連絡を入れてきました。
「道中がすごく長かったですし、思っていたよりも田舎でした。あと、金銭感覚がどうも気になりました。お見合いのときは『男が払うのがルールなので』と言って、お茶代を出してくださったのですが……」
「ルールだから払います」「仲人に払えと言われているので払います」と、お見合いを終えて言ってしまう男性が意外と多いのですが、これは禁句。そう言わずに、「今日は来てくださってありがとうございます。お茶はごちそうさせてください」と言った方がスマートですし、女性からの好感度も上がりますよね。
さらに、みゆうさんは続けました。
「駅を降りたときの殺風景な街並みにドン引きした上に、その後お茶をして、それが割り勘だったんです。最初のデートも割り勘。ただ、2度目のデートは、家から電車で2時間近くかけてよしふみさんの地元に出向いたのだから、お茶ぐらいごちそうしてくれてもいいのではないかと思ってしまって」
この日、みゆうさんは900円のフルーツティーを頼んだそうです。帰り際、「これ、私の分です」と1000円札を渡すと、よしふみさんは、自分のお財布からも1000円札を出してお会計を済ませ、200円のお釣りを自分の財布に入れてしまったそうです。
「たった100円なんですが、お釣りをくださらなかったことにも、なんかモヤモヤしました。それを指摘するのもセコいと思ったので何も言いませんでしたが」
このデートを終えて、みゆうさんは、よしふみさんに「交際終了」を出しました。
「お金に対する考え方や使い方は、こちらが何か言っても直るものではない。よしふみさんのようなタイプは、もし結婚したら私の稼ぎも当てにすると思うんですね。そうなると、なおさら仕事は辞められない。持ち家があってそこから動こうとしないなら、私は今の会社には通い切れないし、結婚はちょっと難しいなと思いました」
共働きを希望する場合、住む場所を限定されると、それでどちらかの仕事が続けられなくなることがあります。人それぞれに考え方はありますが、独身のときに家やマンションは買わない方が身軽です。もし買ったとしても、結婚が決まったときにそれを売りに出したり、人に貸したりする。そんな柔軟な考えを持っていた方が、結婚は決まりやすいのではないでしょうか。
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