ブラザー・コーン公表で話題「男性の乳がん」…割合どれくらい? 女性との違いはある? 医師に聞く
男性乳がんのピークは「70代」
Q.男性の乳がんは、女性の乳がんと同様の症状なのでしょうか。
新見さん「乳がんの症状は『腫瘍が触れる』『乳首から血性乳汁が出る』などで、男女による差はありません。痛みで発症する乳がんはまれです。進行すると腋窩(脇の下)のリンパ節が腫れたり、乳首周辺の皮膚に潰瘍や皮膚のただれなどを生じたりします。男性乳がんのほとんどは『ホルモン感受性乳がん』なので、抗ホルモン薬が有効なことが多いのです」
Q.乳がんを発症しやすい男性の特徴はありますか。
新見さん「先述の通り、女性における乳がんの発症年齢のピークは40代後半と60代ですが、男性乳がんのピークは70代です。女性の乳がんでは、生理の回数が多い人ほどリスクが高いのですが、男性の場合は遺伝体質であること以外、特別なリスクファクターはありません。
現在では、乳がんや卵巣がんを発症しやすくなる遺伝子『BRCA』が特定されています。BRCAには1と2があり、その片方、または両方とも陽性の場合は乳がんや卵巣がん、膵臓(すいぞう)がん、前立腺がんなどの発生頻度が高くなります。
次に挙げる6つは、BRCAの遺伝子検査が保険適用になるケースです。5つ目に挙げている通り、男性乳がんはそれだけでBRCA遺伝子検査が保険適用になります」
・45歳以下の乳がん
・60歳以下の「トリプルネガティブ乳がん」
・2個以上の「原発性乳がん」
・第3度近親者(いとこなど)内に、乳がんまたは卵巣がんの家族歴を有する
・男性乳がん
・抗がん剤「オラパリブ」の使用が検討されている場合
Q.男性には、女性のような「乳がん検診」がありませんが、どのように発見されるのでしょうか。
新見さん「乳首や乳輪下のしこりや、血性乳汁で気付くことができます。男性乳がんが一般的な健康診断で見つかることはありません」
Q.男性が、日頃から自分でできる乳がんチェックはありますか。
新見さん「先述した乳首や乳輪下のしこりや、血性乳汁があれば、乳腺外科を受診しましょう。BRCA遺伝子検査を受ける場合には、しっかりとしたカウンセリングを受けてからにしてください」
(オトナンサー編集部)

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