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婚活シーンでモテまくる“賢者”たちに学べ! 良縁を呼び込む、たった一つの「心がけ」

お見合いを終え、男性の心を捉えた言葉

 三田しょうじさん(36歳、仮名)は、金融機関に勤める年収900万円の男性。見た目も痩せ形で清潔感があり、お見合いは組めるのですが、そこから結婚に向かえる女性になかなか出会えずにいました。

「ここまでうまくいかないのは、僕自身に何か問題があるのかもしれません。1人で生きていく覚悟を決めた方がいいのかな」

 そんな弱気なことを言っていました。ところが、3カ月前にお見合いした山本はるみさん(34歳、仮名)と、仮交際から真剣交際に入り、とうとう結婚を決めたのです。

 成婚退会をしていくときに、しょうじさんは、こんなことを言っていました。

「これまでのお見合いは、終えたときに、交際希望を出したいと思った女性には『今日はありがとうございました。こちらは今後のことを前向きに考えています』とか、『またお会いできればうれしいです』とか前向きな言葉を言っていたんですね。みんな反応が薄かったんですが、はるみさんは、『ありがとうございます。私も前向きに考えています』と笑顔で言ってくれて。今でもそれが印象に残っています」

「今日お見合いしたお相手は、感じがよかった」「交際したい」と思ったときには、お見合いを終えて別れ際に、前向きな言葉を伝えると、交際につながる確率も高くなります。

 女性も受け身でいるだけでなく、別れ際に、男性に「またぜひお会いしたいです」「今度、お食事をご一緒させてください」とアピールしたら、男性は「あ、交際希望を出してくれるんだな」と女性側の気持ちをくみ取ってくれます。

 別れ際に伝える「またお会いしたい」という前向きなメッセージは、とても大切です。

お見合いの会話がスムーズに進むテクニック

 山口さとえさん(35歳、仮名)も、お見合いの通過率がとてもいい女性です。私の相談所の男性会員である太田ともゆきさん(37歳、同)とお見合いしたのですが、お見合いを終えてともゆきさんが、真っ先に交際希望を伝えながら言いました。

「すごく感じのいい女性でしたよ。僕の話を、終始笑顔でうなずきながら聞いてくれていました。あと、僕が話した話題を拾って、その次の質問をしてくれたので、話がどんどん広がっていったんです」

 なるほど。さとえさんは、一つの話題にまずは共感し、そこから関連した質問を投げていく、「フォローアップクエスチョン」のテクニックを知っていたのでしょう。

 フォローアップクエスチョンというのは、次のような会話術です。

女性「趣味は何ですか?」

男性「スポーツ観戦、特に野球観戦が好きです」

女性「野球観戦ですか。好きなチームはどこですか?」

男性「広島カープです」

女性「赤い軍団ですね。私、野球はあまり詳しくないんですけど、たくさんある球団の中で、カープがごひいきになったのには、何か理由があるんですか?」

 こんな具合に、相手が言ったことにまずは共感し、その話を掘り下げる質問をしていくのです。

 こうすると、質問が一問一答形式にならないで済むので、会話が滑らかにつながっていきます。優秀な営業マンや会話上手の人は、必ずこのテクニックを使っています。

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鎌田れい(かまた・れい)

仲人・ライター

雑誌や書籍のライターとして活動。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も手がけてきた。あるカリスマ仲人を取材したことをきっかけに「ご縁を結ぶ仕事」に興味を持ち、現在は結婚ナビゲーターとしても活動中。婚活のためのレクチャーやイベントも多数開催する。プライベートでは、婚活パーティーで知り合った夫と結婚し、双子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。「最短結婚ナビ公式サイト」(http://www.saitankekkon.jp)、YouTube「仲人はミタ チャンネル」(https://www.youtube.com/channel/UCObGYwIfj_oY-cm9LlnFmdA)。

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