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電車の「席取り」に批判も…高齢者のマナーは悪化しているのか

マナーの悪い高齢者に遭遇したらどうする?

Q.マナーの悪い高齢者に遭遇した際、周囲はどのように対応すべきでしょうか。

川口さん「注意・忠告する、たしなめるといった行為は逆効果です。年齢による上下関係がはっきりあった世代なので、目下の者から言われたくないのでしょう。正論であっても、受け入れてもらえるとは思えません。

理屈や筋が通らない以上、関わらずにいるのがよいでしょうし、関わってしまったらやり過ごすまで待つくらいでしょうか。状況や言い方にもよりますが、マナーの悪い高齢者の側に立って、『お気持ちは分かりますが、周りの皆さんが見ていますよ』などと、自分を客観視してもらうのも手かもしれません」

Q.公共の場での振る舞いについて、高齢者側が意識するべきことや、気をつけるべきことは何でしょうか。

川口さん「健康なまま20年以上にわたる高齢期を過ごすというのは、人類の歴史上初めてのこと。つまり、人生90年、100年時代の高齢者の規範というものはありません。高齢者には、ぜひ『長寿時代の高齢期の生き方』というものを体現してもらいたいと思います。また、同質な人達とばかり付き合わず、普段から世代間の交流ができる場に出ることで、多様な視点を獲得でき、公共の場での振る舞いも変わっていくと思います。

いずれにせよ、一朝一夕に高齢者のマナーが良くなるとは思えません。中高年には、今のマナーの悪い高齢者を反面教師にしていただき、次世代がまた『マナーの悪い高齢者』にならないようにしたいものです」

(ライフスタイルチーム)

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川口雅裕(かわぐち・まさひろ)

NPO法人「老いの工学研究所」理事長、一般社団法人「人と組織の活性化研究会」世話人、組織人事研究者

1964年生まれ。京都大学教育学部卒。リクルートグループの人事部門で約13年のキャリアを積み、退社後、組織人事研究者に転身。講演や研修を手掛けるほか、コラムニストとして連載・寄稿を続ける。また、NPO法人「老いの工学研究所」理事長として高齢者・高齢社会に関する研究や提言を行っている。著書に「だから社員が育たない」(労働調査会)、「看護管理者のためのフレームワーク思考53」(メディカ出版)、「顧客満足はなぜ実現しないのか」(JDC出版)、「なりたい老人になろう」(Kindle版)など。老いの工学研究所(http://oikohken.or.jp/)。

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