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猛暑日の面接、採用担当「クールビズでどうぞ」 就活生は信じていい? 試されている?

結論 堂々とクールビズで

 これは企業の採用活動が完全にオープンでなく、ブラックボックスがあるために起こる現象です。人は、見えないものはその裏に何か問題があるのと思うものです。ただ、筆者も長年、人事実務家をやってきて、企業の採用活動にそんな黒い問題があることはないと断言できます。

 それなのになぜオープンにできないのか。それにはいくつも理由があります。例えば、応募者数をオープンにすると自社の人気のなさがバレたりしますし、不合格理由を明確にフィードバックしても、納得されることもなく単に恨まれるだけだったりします。そういうリスクがあるものを明るくオープンにはできない。ただそれだけのことなのです。

 もちろん、素朴に考えれば、「学生が知りたいと言うのだから、教えてあげるのが筋ではないか」というのも分かります。しかし、筆者も実際にやったことがありますが、「あなたはこういう性格や能力だから、当社にはフィットしない」と明確に言ったとしても、言われた本人が「なるほど」と思うでしょうか。「いや、そんな性格ではない」「後でいくらでも改善できる」などと思うのが普通ではないでしょうか。

 自分に対するストレートなネガティブフィードバックに耐えられる人は、多くはありません。聞いても傷つくだけの可能性が高いです。そうであれば、嫌われても疑われても黙っているというのも、企業の一つの姿勢ではないかと思うのです。就活生の皆様、あまり企業を不審がらず、信じてあげていただければと思います。

「クールビズでどうぞ」と言われたら、他社の事情が許せば、堂々とノーネクタイで面接に臨むことをお勧めします。

(人材研究所代表 曽和利光)

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曽和利光(そわ・としみつ)

人材研究所代表

1971年、愛知県豊田市出身。灘高校を経て1990年、京都大学教育学部に入学し、1995年に同学部教育心理学科を卒業。リクルートで人事採用部門を担当し、最終的にはゼネラルマネジャーとして活動した後、オープンハウス、ライフネット生命保険など多様な業界で人事を担当。「組織」「人事」と「心理学」をクロスさせた独特の手法を特徴としている。2011年、「人材研究所」を設立し、代表取締役社長に就任。企業の人事部(採用する側)への指南を行うと同時に、これまで2万人を超える就職希望者の面接を行った経験から、新卒および中途採用の就職活動者(採用される側)への活動指南を各種メディアのコラムなどで展開している。著書に「定着と離職のマネジメント『自ら変わり続ける組織』を実現する人材流動性とは」(ソシム)など。

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