今年も事故多発! 「スキー」を安全に楽しむための心得とは
毎年同じようなニュースが報じられるにもかかわらず、今年も多発する雪山でのスキー客の事故。冬のレジャーの代名詞とも言えるスキーを安全に楽しむためには、どういった備えが必要でしょうか。改めて考えてみます。
スキー客の事故が今年も多発しています。広島の安芸太田町では、70歳の男性スキーヤーが1人でスキー場に出かけて行方不明になり、そのまま遺体で発見され、群馬の片品村ではスキー場のコース外を滑る「バックカントリースキー」をしていた男性が雪崩に巻き込まれて命を落としました。
毎年、同じようなニュースが報道され、注意が喚起されているにもかかわらず、繰り返し起きてしまうスキー客の事故。冬の楽しみであるスキーを、より安全に楽しむためにはどんな注意が必要なのでしょうか。
必携の“三種の神器”とは
スキー場は通常、コース外に出られないように、コースと外を隔てるゲートが閉まっています。まずは、指定されたコース内で楽しむことが事故を防ぐ上での大前提ですが…。
プロスキーヤーの坂本豪大さんによると、天候や雪質によってはゲートが開くこともあるそう。ただし、坂本さんはバックカントリースキーを楽しむために、スキー客必携の“三種の神器”として「ビーコン」「シャベル」「プローブ」の3つの道具を挙げます。これらは「雪崩レスキュー三種の神器」とも呼ばれ、バックカントリースキーでは必携品とされるものです。
ビーコンは電波で位置情報を発信・受信でき、遭難者の捜索などに用いられます。プロープは、雪に突き刺して遭難者を発見する棒状の道具で、遭難者を発見した場合は、シャベルで救出することになります。
ただし、ただ持っていれば安全というわけではなく、坂本さんは「メーカーやショップなどで開かれている入門レッスンを受講して正しい知識を身につけてください。ネットや書籍に頼るのではなく、参加して学ぶことが大切です」と話します。
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