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飲むと急に元気に、しばらくするとぐったり…「エナジードリンク」が不安で飲めない人の見方

「男性の飲み物」という印象で敬遠

 では、「興味はあるけど飲む勇気が出ない」人はどのように感じているのでしょうか。

「周りの人たちは当たり前のように飲んでいて、最近はコンビニで見かける種類も増えていますし、缶のデザインもカラフルでなんだかワクワクするし、だいぶ前からずっと気になってはいます。でも、依存してしまいそうで怖いです。『依存した挙げ句、エナジードリンクなしでは元気が出ない体になったら嫌だな』と考えています」(39歳男性)

 エナジードリンクが世の中に浸透するほど、それを目にする機会も増えました。“怖くて手が出ないけど、ずっと気になっている人”は、なかなか悶々(もんもん)とさせられそうな状況です。

「一度、知り合いが飲んでいるのを味見させてもらったら、そのおいしさに驚きました。ただ、ひと口飲んだだけなのですが、その後、エナジードリンクに含まれるカフェインの利尿作用なのか、何度もトイレに行き『効果が強すぎるのでは?』と感じました。

ひと口であれほどの効果が得られる飲み物を、1缶飲み切ったら一体どうなってしまうのか…という恐れと、『またあの味を味わいたい』という誘惑のはざまで葛藤しています」(27歳男性)

 女性ならではの迷いを抱える人もいるようです。

「エナジードリンクは、『男性の飲み物』というイメージが強く、隠れて飲んでも匂いが強いので、女性の私には飲みにくいです。『女性1人では利用しにくい』という意味では、かつての牛丼チェーンのイメージに近いでしょうか。牛丼チェーンを1人で利用するのは何年も前に克服しましたが、エナジードリンクにはまだまだ勇気が出ません」(33歳女性)

 各牛丼チェーンも、女性客の開拓に向けて試行錯誤をしてきた経緯があります。エナジードリンクも、最近は優しい色合いのデザインの缶が発売されるなど、見た目もおしゃれなので、今後女性が利用しやすくなる可能性はあるでしょう。

 飲みやすさと手軽さ、そして(思い込みを含む)摂取効果の大きさから、一躍人気商品となったエナジードリンクですが、そのインパクトの強さがそっくりそのまま“飲まない人たち”の不安をかき立てる構図になっているのが、興味深く思えました。

(フリーライター 武藤弘樹)

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武藤弘樹(むとう・こうき)

フリーライター

早稲田大学第一文学部卒。広告代理店社員、トラック運転手、築地市場内の魚介類卸売店勤務などさまざまな職歴を重ね、現在はライターとミュージシャンとして活動。1児の父で、溺愛しすぎている飼い猫とは、ほぼ共依存の関係にあるが本来は犬派。趣味はゲームと人間観察。

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