オトナンサー|オトナの教養エンタメバラエティー

トンデモマナー? 「数珠は自分で買ってはいけない」のは本当か 貸し借りもNG?

古い数珠を引き継いだら、気を付けたいこと

 数珠の玉は長持ちするものですが、中に通している糸は消耗品と考えた方がいいです。実際、葬儀のときに糸が切れて、バラバラと玉が飛び散ってしまうのはまれにあることです。「数珠の糸が切れると、何か悪いことが起こる前兆でしょうか」と不安になった人に聞かれることがありますが、いわゆる、普通の「経年劣化」です。

 古い数珠を引き継いだときは糸が古くなっている可能性があるので、仏具屋さんなどに相談して、糸を新しくしてもらうのはいかがでしょうか。自分で直した物、一度メンテナンスした物は「自身の持ち物」として安心して持つことができるように思います。

 一方、数千円の数珠の場合、メンテナンス費用の方が高くなってしまうこともあるでしょうから、買い替えで新しい数珠を持ってもいいかもしれません。一度、仏具屋さんや数珠屋さんに持っていき、相談してみるのも、数珠選びや数珠の引き継ぎの一つの楽しみです。

 数珠は値段問わず、「母の形見」「祖父の遺品」などで思い入れがある場合も多いはずです。自分の思い、値段、好み…といったさまざまなことを考慮して決めるとよいでしょう。そういう部分で仏具屋さんに数珠を見てもらうのも、とても興味深いものです。

 また、「『もう、この数珠は使わないので廃棄しよう』としたときに“魂抜き”をしなくていいの?」と気にする人がいます。原則的な話をすると「魂入れをしたものは魂抜きをする」という構造なので、仏具である数珠は魂抜きの必要がありません。自分で捨てるのが心苦しいなら、仏具屋さんで処分してもらってもいいですし、お寺さんに相談してみてもいいと思います。

 数珠は自分の物を持っていると、お参りに自信を与えてくれます。そこそこの物でいいですから、一つ、自分のお参りを支えてくれる物として持っていると安心できると思います。よいお参りができますよう願っております。

(佐藤葬祭社長 佐藤信顕)

1 2 3

佐藤信顕(さとう・のぶあき)

葬祭ディレクター1級・葬祭ディレクター試験官・佐藤葬祭代表取締役・日本一の葬祭系YouTuber

1976年、東京都世田谷区で70年余り続く葬儀店に生まれる。大学在学中、父親が腎不全で倒れ療養となり、家業を継ぐために中退。20歳で3代目となり、以後、葬儀現場で苦労をしながら仕事を教わり、現在、「天職に恵まれ、仕事も趣味も葬式」に至る。年間200~250件の葬儀を執り行い、テレビや週刊誌の取材多数。YouTubeチャンネル「葬儀葬式ch」(https://www.youtube.com/channel/UCuLJbkrnVw6_a35M0rk8Emw)。

佐藤信顕(さとう・のぶあき) 関連記事

もっと見る

編集部おすすめ記事

ライフ 最新記事

ライフの記事もっと見る

コメント

1件のコメント

  1. 数珠は日本で念仏と共に広まったもので日本独特の仏具です 使い方は玉をか探り念仏の数を数えたものです 大きな物ではみんなで輪になり順繰りに回して念仏を唱えます ですので貸し借りどころか共同で使ったりします