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100均の“あの商品”で洋服の毛玉が簡単に取れると話題に「いいこと聞いた」、実際には?

スポンジで毛玉を絡め取って切る

Q.投稿にあった方法は実際に有効でしょうか。

田村さん「この方法は多くのケースで有効です。柔らかいスポンジは、力を入れすぎても繊維を傷めにくく、毛玉を絡め取って切ることができるからです。また、摩擦で絡め取ることのできる面積が大きいため、比較的短時間で処理できます。毛玉が散らかるのが欠点ですが、取れた毛玉はガムテープで集めるのがよいでしょう。ちなみに、プロは『ガムテープ→衣類ブラシ→スポンジ→毛玉取り器→シェーバー(カミソリ)もしくは番手(糸の太さ)の細かいサンドペーパー』という順番で行い、衣類に極力ダメージを与えないようにします」

Q.スポンジを使った毛玉処理に向いている素材、逆に向かない素材はありますか。

田村さん「天然のウールやカシミヤなどの天然獣毛繊維、綿、ニットなどに有効だと思います。逆に、化学繊維であるアクリルやナイロン、ポリエステルが含まれる繊維は、毛玉と衣類の繊維を断ち切れず、取りにくいと感じるでしょう。たとえば、フリースや毛布に発生する毛玉は化学繊維によるものなので取れにくいのです」

Q.スポンジによって生地を傷める心配はないのでしょうか。

田村さん「毛玉を取るということは、その衣服自体の毛を取るということであり、あまり取り過ぎるのはNGです。無理にこすると、ニットの生地が薄くなってしまいます。また、取りにくい化学繊維の毛玉は、力を入れて無理に取ろうとすると穴や目寄れなどによって衣類を傷める可能性があります。その場合、刃物の付いている毛玉取り器が有効です」

Q.スポンジを選んだり、使用したりする際のポイントはありますか。

田村さん「ソフトとハードの両面スポンジの場合はまず柔らかい面から使用し、落ちないようならハード面を使用するという順番を守りましょう。また、目立つ場所の毛玉を取る場合、事前にニット裏面の裾や脇など目立たない場所で摩擦テストを行い、生地を傷めないか、力はどの程度まで入れられるかなどを確かめてからチャレンジしてください」

(オトナンサー編集部)

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田村嘉浩(たむら・よしひろ)

三共クリーニング社長

東京・旗の台で1927年から続く三共クリーニングの3代目社長として、テレビや雑誌など各種メディアで活躍する。クリーニング技術を研究する、NPO法人「日本繊維商品めんてなんす研究会」事務局長も務める。お客さまのファッションケアに関する難問を解決するため、洗濯・クリーニングに関する相談などを受け付け、広くクリーニング技術の啓蒙に力を注いでいる。三共クリーニング(http://www.sankyo-c.com/)。

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