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100均の“あの商品”で洋服の毛玉が簡単に取れると話題に「いいこと聞いた」、実際には?

冬の必需品であるセーターやニットの毛玉を簡単に取れる裏ワザが話題に。身近な“あるもの”を使ったその裏ワザについて「すごい!気持ちよさそう!」「いいこと聞いた」と歓喜の声が上がっています。

スポンジを使って毛玉がスッキリ=なちゅ。@育児マストドンbabuu(@itacchiku)さん提供

 寒い冬に欠かせないセーターやニットですが、お手入れの方法について頭を悩ませる人も多いはずです。そのセーターやニットの毛玉を簡単に取ることのできる裏ワザが先日、SNS上で話題に。投稿者が「昔、クリーニング屋で教えてもらった」というその方法は、「1.目のあらいスポンジ(百均にもあるよ)を用意する。2.スポンジで毛玉付近を軽くこする。3.まとめてガバァ!」というもので、これについて「すごい!気持ちよさそう!」「いいこと聞いた」「100均のスポンジでできるのいいな」「生地傷まないのかな」など、さまざまな声が上がっています。

 この裏ワザは実際に有効なのでしょうか。オトナンサー編集部では、東京・旗の台にある三共クリーニングの田村嘉浩社長に聞きました。

毛玉の原因は「摩擦」「静電気」

Q.そもそも「毛玉」はなぜできるのでしょうか。

田村さん「毛玉の原因は衣服の摩擦と、それによって発生する静電気です。摩擦は、ショルダーバックの肩ひもをかける部分、バック本体が触れる上着の裾や腰回り、脇の部分、テーブルや机と擦れる腕の部分、シートベルトをかける部分など、日常生活のさまざまなシーンで発生します。摩擦によって発生した静電気が毛や化学繊維同士を引きつけ、玉になるのです」

Q.毛玉はどんな衣類にもできるのですか。

田村さん「たとえば、毛玉になりやすいウールやアンゴラ、カシミヤの洋服でも、毛玉になりにくい衣服を着た経験のある方もいらっしゃると思います。基本は『衣類の編み方と素材』によって発生の有無が決まりますが、実際は判別しにくく、専門的な試験をしなければわかりません。また、高額で丈夫な衣類などであっても、一概に『発生しない』とは言えません。毛玉はほとんどの繊維で発生しますが、問題は目立つように残ってしまうことであり、発生してもすぐに切れて落ちてしまうものは問題にならないのです」

Q.毛玉ができやすい素材と、逆にできにくい素材を教えてください。

田村さん「化学繊維の代表である合成繊維(ポリエステル、ナイロン、アクリルなど)は静電気が非常に発生しやすく、毛玉ができやすい素材です。特に、化学繊維と天然繊維の混紡は強度や乾燥性などに優れている半面、化学繊維が邪魔して切れないため毛玉の処理が困難です。同じ化学繊維でも、再生繊維(レーヨン、キュプラ)や半合成繊維(アセテート)は天然素材が一部使用されており、静電気の発生が抑制されるため、極度の摩擦がない限り毛玉ができにくいと言えます。一方、綿や麻などは繊維自体が短く、毛玉になりにくい素材と言えます。逆にシルクは繊維がとても長いですが、切れない限り毛玉になりにくいのが特徴です。綿と麻、絹はいずれも天然繊維で適度に水分を含むため、静電気が発生せず毛玉になりにくいのです」

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田村嘉浩(たむら・よしひろ)

三共クリーニング社長

東京・旗の台で1927年から続く三共クリーニングの3代目社長として、テレビや雑誌など各種メディアで活躍する。クリーニング技術を研究する、NPO法人「日本繊維商品めんてなんす研究会」事務局長も務める。お客さまのファッションケアに関する難問を解決するため、洗濯・クリーニングに関する相談などを受け付け、広くクリーニング技術の啓蒙に力を注いでいる。三共クリーニング(http://www.sankyo-c.com/)。

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