あなたに合うのは? 今から「へそくり」をためたい人注目の方法5選
「へそくり」をためている人は多いですが、その逆の人もいます。へそくりをためられない人に、ファイナンシャルプランナーが、今からこっそりとためられる方法を教えます。

世の中には、夫に内緒で自由に使えるお金、いわゆる「へそくり」をしている主婦も多いと思います。また、その逆もあるでしょう。ある調査では、100万円程度のへそくりをためている人もいるようです。一方、「へそくりが思うようにたまらない」と悩んでいる人もいます。お金のプロであるファイナンシャルプランナーの長尾真一さんに、今からこっそりとへそくりをためられる5つの方法を聞きました。
へそくりの平均は62万円
Q.妻だけではなく、夫もへそくりをする人がいるようですが、なぜ、いつの時代もそこまでして、へそくりをつくろうとするのでしょうか。
長尾さん「明治安田生命が行った『家計に関するアンケート』(対象は20~79歳の既婚男女1620人、2018年4月2日~9日実施)によると、へそくりの目的で最も多いのは『いざというときのため』、続いて『趣味のため』『将来のため』という順です。
夫婦で話し合い、計画的に貯蓄を積み立てている家庭も多いと思いますが、例えば、個人の趣味に使うお金は夫婦げんかの原因にもなります。波風を立てないため、貯蓄とは別に、ある程度は自分で、自由に使えるお金を持っておきたいのかもしれません。もちろん、自分のためだけではなく、パートナーや家族の記念日にへそくりでプレゼントを用意する人も多いようです」
Q.へそくりが全くなく、これからためていこうとする場合、まずはどれくらいの金額を目標にすればよいのでしょうか。
長尾さん「目的や手段によって金額は異なると思いますが、先述した明治安田生命の調査によると、20~50代のへそくりの平均額は62万2153円です。ただし、男女別で見ると、男性は50万3078円、女性は74万1228円で、女性の方がへそくりへの意識は高いようです」
Q.へそくりをためるときに注意することはありますか。
長尾さん「まれに、万が一離婚したときのことを考え、びっくりするような多額のへそくりをためている人を見掛けます。しかし、結婚後にためたへそくりは離婚時には原則として、財産分与の対象になります。個人のへそくりだから自分のものになるとは限りません。
また、へそくりをためる手段にも注意が必要です。会社勤めをしている人が副業などで収入を得た場合、年間の所得が20万円を超えると、所得税の確定申告をしなければなりません。特に勤務先の会社が副業を認めていない場合は、会社にばれてトラブルになりかねないので注意が必要です」
「覆面調査」も有効な手段
では、実際にどうすれば、へそくりをためることができるのでしょうか。現実的な5つの方法を紹介してもらいました。
【節約】
へそくりの王道はやはり、「節約」です。1カ月分の食費や生活費を妻が預かって、やりくりしている家庭もあると思いますが、上手にやりくりして、お金を余らせることができれば、それをへそくりに回すという方法です。
また、夫もお小遣い制の場合はそれを節約してコツコツためたり、会社員であれば、給与とは別に支給される出張手当をできるだけ使わずに、へそくりに回したりしている人も多いと思います。支出を見直して、無駄遣いを減らすというのは、へそくりに限らず、貯蓄において“一丁目一番地”です」
【副業】
最近は「副業」を認める会社も増えており、クラウドソーシングなどを利用して、副業をしている人も珍しくありません。翻訳やウェブライティング、プログラミングなど自分のスキルを生かして、収入を得ることができます。
クラウドソーシングに登録しても、必ず仕事を受注できるとは限りませんが、自分が案件を選んで応募できるので、本業の繁忙期は避けたり、週末の時間で対応できそうな案件にだけ応募したり、自分の都合に合わせて仕事を選ぶことができます。報酬は案件によって異なりますが、本人のスキルや経験値が上がれば、より報酬の高い案件を受注できるようになります。
他にも、自分が撮った写真や描いたイラストなどをインターネット上で販売して、収入を得ている人もいます。自分ではただの趣味だと思っていたことが、意外と副業として収入につながることもあるかもしれません」
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