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「牛乳」「豆乳」「アーモンドミルク」、毎日飲むならどれがいい?

飲むタイミングは?

Q.摂取するのに、よいタイミングはありますか。

岸さん「いつ取るかによって栄養的な意味が大きく変わるわけではありませんが、目的に合わせて、タイミングよく取ることはできます。それぞれ朝に飲むと、空っぽの胃でしっかり栄養素が吸収され、栄養素の効果も発揮されやすくなります。代謝のアップや、腸の運動が活性化し、排便を促すことにもつながるでしょう。また、ダイエット中に小腹がすいたときや、おやつ代わりに食間に摂取するのもおすすめです。

牛乳については、朝に飲んだ場合は朝食時のみでなく、昼食時以降も血糖値の上昇が抑えられたという研究結果もあります。生活習慣病予防や朝食を抜いてしまう人にはよい方法かもしれません。ただし、成長期の子どもが牛乳を飲む場合、成長ホルモンの分泌が多くなる夜間に取るのがよいとされています。成長ホルモンは入眠1時間半後くらいから出てくるとされているため、牛乳は寝る前の時間帯に飲むのがよいでしょう」

Q.この3つについて、それぞれどのような人におすすめでしょうか。

岸さん「牛乳は3つの中ではカロリーが高めですが、最もバランスよく栄養成分が含まれるので、成長期の子どもや朝食を抜きがちな働き盛りの世代、多くの栄養素が必要なアスリート、食が細くなってしまいがちな高齢者など老若男女におすすめです。

豆乳は大豆イソフラボンの効果を期待するなら女性、特にエストロゲンの分泌が不足する閉経後の女性におすすめです。また、牛乳と同等程度のタンパク質も含まれるため、牛乳が苦手な人やカロリー、脂肪を気にする人が牛乳代わりに飲むのにもよいと思います。

アーモンドミルクは最もカロリーが低いので、ダイエット中のおやつ代わりにおすすめです。ダイエット中は食物繊維も不足し、便秘を引き起こしてしまう人が多いです。ダイエットしつつ、食物繊維や美容によいビタミンEを摂取する目的でも効果的です」

Q.管理栄養士の立場から、毎日飲む場合に最もおすすめなのはどれですか。

岸さん「アレルギーや疾病のない健康な人であれば、最もバランスよく栄養素が含まれる牛乳をおすすめします。3つの中では、味・風味ともに最も親しみがあるのではないでしょうか。しかし、これらはカロリーや栄養成分がそれぞれ違うので、どのような目的で、どのような栄養分を摂取したいのかで体への影響は変わってきます。自分にとって足りない栄養素は何なのか把握し、上手に利用しましょう」

(オトナンサー編集部)

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岸百合恵(きし・ゆりえ)

プロボクサー、管理栄養士、日本糖尿病療養指導士

病院食の管理・調理業務や企業での特定保健指導を経て、生活習慣病診療を専門とするクリニックにおいて5年間、栄養指導を実施。アスリートとしても夢を追い掛け、2017年に日本ボクシングコミッション(JBC)のプロテストに挑戦し、一発合格。「闘う管理栄養士」として、チャンピオンを目指して日々トレーニングに励みながら、ボディーメークや健康管理の指導を行う。現在は、スポーツ・睡眠歯科分野の診療を行う歯科医院で、アスリートへの食事指導や、一般患者へのダイエット、フレイル・サルコペニア予防の指導を行う他、内科クリニックで生活習慣病患者に対する食事指導を行っている。

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