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子どもへの体罰がなくなる、親が身につけるべき「肯定表現」

否定表現を肯定表現に言い換える

言い換えを考えるための表
言い換えを考えるための表

 その方法とは、「否定表現を肯定表現に、意味を変えないで、瞬時に言い換える」という方法です。それも、否定表現をおくびにも出さずに、目の色にも、顔の色にも出さずに口に出すのです。左図の否定表現を肯定表現に言い換えてみてください。

 過去の演習参加者は、次のような肯定的表現を発表しています。朝令暮改→変化をいとわない、意志が弱い→協調性がある、計画性がない→臨機応変、暗い→落ち着いている、過去にこだわる→経験を大事にする、などです。

 簡単なように思えるかもしれません。すぐにできる人もいれば、なかなか口に出せない人もいます。肯定表現が瞬時に口に出せる人は(1)モチベーションレベルやパフォーマンスが高い(2)相手にストレスを与えにくい(3)ハラスメントを起こしにくい――という傾向があります。

 筆者は、体罰は否定表現の行き着く先にある行動だと考えています。それとは真逆の肯定表現を瞬時に繰り出すことができれば、間違いなく暴力的な言動は減少します。暴力的な言動をしないように意識しようと、いくら頭で考えても、なかなかそれを行動に移せないものです。

 逆に、あまり頭では考えなくても、否定表現を肯定表現に瞬時に変えるという行動が発揮できるようになると、暴力的な言動をしないという意識が高まってくるものです。行動が意識を変えるのです。

(モチベーションファクター代表取締役 山口博)

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山口博(やまぐち・ひろし)

モチベーションファクター代表取締役

長野県上田市出身。慶応義塾大学法学部卒業。国内外金融・IT・製造企業の人材開発・人事部長歴任後、PwC/KPMGコンサルティング各ディレクターを経て現職。モチベーションファクター(R)(意欲を高める要素)をてこにした分解スキル反復演習(R)型能力開発プログラムを開発、展開しているグローバルトレーニングトレーナー。横浜国立大学大学院非常勤講師。主な著書に「ビジネススキル急上昇日めくりドリル」(http://amzn.asia/d/cwWsVkE)、「チームを動かすファシリテーションのドリル」(単行本=http://amzn.asia/d/6ZPWVaC、新書=http://amzn.asia/d/hRTRrvn)、「99%の人が気づいていないビジネス力アップの基本100」(http://amzn.asia/d/8z6NmSl)。

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