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今さら聞けない! ナイフとフォークの正しい使い方

普段の食事を箸で食べることの多い日本人は、ナイフとフォークの使い方やルールにあまり詳しくないかもしれません。しかし、正しいマナーを身につけることは、食事を共にする人やお店の人への“配慮”につながるようです。

ナイフとフォークの正しいマナーとは

 レストランで洋食を注文すると出てくる、ナイフとフォーク。しかし、箸で食べることに慣れた日本人のこと、右手にナイフ、左手にフォークを持っても、何となくぎこちない動きをしてしまう人も少なくないはずです。

 オトナンサー編集部では、NHK大河ドラマをはじめドラマや映画のマナー指導を務め、最新刊「運のいい人のマナー」など累計100万部以上のマナーに関する著書がある、マナーコンサルタントの西出ひろ子さんに、「ナイフとフォークのマナー」を聞きました。

テーブルマナーのルーツは英国に

 まず西出さんによると、現在「テーブルマナー」として完成を見ているものは、英国でスタートしたものとされています。その後、スタイルが多少異なる「フランス式」「米国式」などが誕生しました。

 それではナイフとフォークの使い方です。

 英国式とフランス式では、肉などを左端から一口大に切り、切った分だけを、左手に持ったフォークで口に運びます。一方、左端から料理を切り、一度ナイフを置き、左手に持っているフォークを右手に持ち替えて食べる方法もあります。これは「ジグザグ・イーティング」、一般には米国式といわれ、国際的にも認められているスタイルです。

「ただし晩さん会などフォーマルな場面では、持ち替えないほうが無難かもしれません。周囲の食べ方に合わせたスタイルで食べることがマナーの本質です」(西出さん)

 またフォークの背を上にして食べるスタイルを多く見かけますが、近代では、「食べにくいものはフォークの腹を使ってよいとされています」(西出さん)。

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西出ひろ子(にしで・ひろこ)

マナーコンサルタント、マナー解説者、美道家

ヒロコマナーグループ代表。一般社団法人「マナー&プロトコル・日本伝統文化普及協会」代表理事。大妻女子大学卒業後、国会議員などの秘書職を経て、マナー講師として独立。マナーの本場英国へ。オックスフォードにて、オックスフォード大学大学院遺伝子学研究者のビジネスパートナーと1999年に起業し、お互いをプラスに導くマナー論を確立させる。帰国後、名だたる企業300社以上にマナーコンサルティングなどを行い、他に類を見ない唯一無二の指導と称賛される。その実績はテレビや新聞、雑誌などで「マナー界のカリスマ」として多数紹介。「マナーの賢人」として「ソロモン流」(テレビ東京)などのドキュメンタリー番組でも報道された。NHK大河ドラマ「龍馬伝」をはじめ、NHKドラマ「岸辺露伴は動かない 富豪村」、映画「るろうに剣心 伝説の最期編」などのドラマや映画、CMのマナー指導・監修者としても活躍中。著書は28万部突破の「お仕事のマナーとコツ」(学研プラス)、16万部を超える「改訂新版 入社1年目 ビジネスマナーの教科書」(プレジデント社) など監修含め国内外で100冊以上。「10歳までに身につけたい 一生困らない子どものマナー」「かつてない結果を導く 超『接待』術」(共に青春出版社)など子どものマナーから、ビジネスマナー、テーブルマナーなどマナーのすべてに精通。ヒロコマナーグループ(http://www.hirokomanner-group.com)。
※「TPPPO」「先手必笑」「マナーコミュニケーション」「真心マナー」は西出博子の登録商標です。

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