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「忘年会」は無駄? 参加を迷っているあなたへ! メリット/デメリット解説

参加と不参加、それぞれのメリット/デメリット

Q.会社の忘年会があった場合、行った方がよいのでしょうか。行かなくてよいのでしょうか。

小野さん「キャリアコンサルタントが大切にしているのは、本人の主体的な意思決定であり、行く/行かないの判断は本人が行うものだと考えます。私の考える参加/不参加それぞれのメリット/デメリットは次の通りです。これらが全てではありませんが、主体的な意思決定の参考にしていただければと思います」

【忘年会に参加するメリット】

関係構築です。普段付き合いがない人と自然に交流でき、ビジネス的にしかつながりがない人の考え方や人柄を見極める機会となり得ます。「これからの会議やキックオフをスムーズにしたい」「協業している現場の人の本音を聞いておきたい」といった場合には有効な場になるでしょう。

【忘年会に参加するデメリット】

気を使う必要があることです。費用が会社持ちでなければ、自己負担も発生します。そして、自分の時間を削ることになるので、約4時間の“投資”をすることになるでしょう。当然、飲み会とはいえ、友達の飲み会とは違います。他の参加者に自分を見られている、見極められている場と考えて行動した方が無難ですので、気も休まらないでしょう。

【忘年会に参加しないメリット】

自分の時間をつくれることや、その時間を利用してスキルアップを図れること、そして、心理的な圧迫感から逃れられることです。飲み会の席では、やりたくないことを強要されたと感じるケースもあるでしょうし、立場が上の人と接する際には「失礼があってはならない」と気を使う必要があります。また、話の長い人などもいて、関係構築がうまくいかないケースももちろんあるため、行かないという選択肢を取るメリットは十分あるように思います。

【忘年会に参加しないデメリット】

行かなかったことで後日、寂しい思いをすることがあるかもしれません。例えば、翌日会社に行くと、参加したメンバーが忘年会の話で盛り上がっている…というようなケースです。自分以外にも不参加の人がいればよいですが、いなかった場合は自分一人だけ疎外感を味わうケースも起こり得ます。

Q.「会社の忘年会に行きたくない」と考えているビジネスパーソン(特に若手)に向けて、キャリアコンサルタントとしてアドバイスやメッセージをお願いします。

小野さん「『行きたくない』と感じる理由を言語化してみてください。上司と話をするのが無駄に感じるというのであれば、なぜ無駄に感じるのか▽話すことでどうなる自分がいるのか▽上司は自分にどういう期待をしているか、という具合に一つ一つひもといていってみてください。

『行きたくない』と考えることと、『行かない』と決めることは全く別です。『行きたくない』と考えている状態の中には、『行くべきだ/行きたい』と考えている自分がどこかにいるために迷っているのです。忘年会に行く/行かないという判断そのものよりも、そう判断するに至った過程を大切にしてください。ただ漠然と行きたくないというだけで判断してしまうと、考えない癖がついてしまうことも想定されます。

『行かない』という決定を下すためには、自分に何が足りていないのか、何があれば決定できるのか、自分なりに考えてみることが大切です」

(オトナンサー編集部)

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小野勝弘(おの・かつひろ)

キャリアコンサルタント、一般社団法人セルフキャリアデザイン協会代表理事、株式会社ファサディエ EAP事業部 新規事業準備室

1969年東京都生まれ。桐蔭学園工業高等専門学校電気工学科卒業。2001〜2016年までIT系企業に所属。エリアマーケティングツールに携わり、営業・商品企画・事業企画・人材教育・労務管理などを経験。企業のホワイト化・健康経営・人事労務は、今後の会社経営に欠かせない重要な領域と考え、「労働者と企業のための人材定着、若者雇用促進による企業の生産性向上」をテーマとする。2016年〜現在は株式会社ファサディエ EAP事業部所属。2018年に一般社団法人セルフキャリアデザイン協会(https://self-cd.or.jp/)を設立し、キャリアコンサルタント、EAPコンサルタントとして活動中。

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