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夏の風物詩「花火大会」、そもそも夏に行うのはなぜ? 雨でも開催できる理由は?

花火師たちは冬場何をしている?

Q.近年、資金難などの理由で中止・休止になる花火大会が増えています。

河野さん「警備費など経費が上昇して資金難に陥っているところはあるようです。協賛席を増やしたり、クラウドファンディングで資金を集めたりする大会もありますが、それでも、中止になる大会があります。いざ中止すると『なんで中止したんだ』という声も出るようですが…。また、あまりにも観客が多くなって安全上『やめよう』となるケースもあります。警備費は金額の上昇も課題ですが、東京五輪に伴う工事などでガードマンの人手が不足しているようです。

会場確保が問題になった大会もあります。何もないところで打ち上げをしていたのに、開発が進んで家やビルが建ち、別の会場を確保できずに取りやめとなるケースです」

Q.花火大会は夏が多いと思いますが、花火師の人たちは、冬は何をしているのですか。

河野さん「花火製造と打ち上げを行う業者は全国125社、打ち上げだけをする業者は144社ありますが、花火大会は秋、冬、春もあります。秋は秋祭り、冬はクリスマスや新年カウントダウンのイベント、春も運動会や春祭りがあります。製造もする業者は、秋、冬、春に花火製造や備品管理、事務作業などをして夏の繁忙期に備えます」

Q.それでも、夏と冬の繁閑差は大きいように思えます。

河野さん「夏だけ花火の仕事をする人たちがいます。建設業関係の仕事を別に持っている人が多いです。花火大会に必要な足場を組むのは、まさにプロですし、肉体労働に慣れていることも強みです」

Q.最後に、花火の良さを教えてください。

河野さん「『はかなさの美学』だと思います。華やかに開いて、一瞬で消えてしまう。花見と一緒ですね。桜もはかなさの美学があります。紅葉を日本人が好きなのも同様でしょう。また、日本の四季にも関係していると思います。日本は四季がはっきりしています。四季の文化がある中で、夏を象徴する文化行事として、花火が日本人の心を引き付けるのだと思います」

(オトナンサー編集部)

【写真】さまざまな打ち上げ花火

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